ロッテ、痛恨の逆転負けで3位と1差に…井端弘和氏が指摘した初回の“見えないミス”とは?
ベースボールキング
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2023.9.22(金) 07:34
ロッテ 山口航輝
◆ 負けられない最終盤こそミスは禁物ロッテは21日、敵地でのソフトバンク戦に2-4で敗れ3連敗。初回に幸先良く先制しながら、直後の1回裏に奪われた4点が最後まで重くのしかかった。
グレゴリー・ポランコの25号ソロで先制点を奪ったロッテだったが、先発・種市篤暉が先頭から安打と四球で無死一・二塁のピンチを招くと、3番・柳田悠岐にライトへの適時打を浴びて失点。さらに無死二・三塁から近藤健介に特大の3ランが飛び出し、打者4人で4点を失った。
種市はそこから立て直して5回まで4失点で粘っただけに、終わってみれば“最初の4人”に泣いたという格好に。21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも1回裏のシーンが話題に挙がり、解説者の井端弘和氏は失点シーン以外の部分にも着目して持論を展開した。
井端氏が挙げたのが、柳田の適時打の場面。ライトに抜ける安打で二塁から周東佑京が俊足を飛ばして生還し、一塁走者の川瀬晃も三塁へ。無死一・三塁で再開となるはずが、ライトからの送球がホームに送られる間に柳田にも二塁への進塁を許してしまった。
この場面について、「二塁走者の周東のスピードを考えれば本塁でアウトにならないというのは分かると思うんですよ」と語った井端氏は、「柳田が二塁に向かうのを、ファーストの山口航輝は見ているんですよね。もし山口が送球をカットできていたら、間違いなく柳田を二塁でアウトにできていたと思います」と悠々セーフのホームまで送球を通してしまった点を指摘した。
井端氏は続けて「一死三塁で近藤を迎えていれば、得点を取りに行くバッティング(犠飛や進塁打)をしていた可能性があって、あそこまでのフルスイングはしていなかったと思います。なので、最少失点に抑える可能性もあったかなと」とコメント。
今後に向けて、「そういった記録に残らないミスを潰していけば、ロッテは2位を死守できるのかなと思いますね」とし、負けられない最終盤こそ凡事徹底が大事だと強調した。
最大13あった貯金は2となり、3位のソフトバンクに1ゲーム差に迫られている2位・ロッテ。
CS圏争いが熾烈を極めるなか、この試合でもあったように“見えないミス”を減らしていくことが、2位死守へなによりも重要になってくるかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』