◆パ・リーグ　日本ハム１―３ソフトバンク（１８日・エスコン）

　ソフトバンクの３年連続Ｖ逸が決まった。

　この日の日本ハム戦は１―１の８回に柳町が決勝の中越え適時三塁打。連敗を３で止め、再び貯金１としたが、首位・オリックスも勝利した。今季残り１４試合を全勝しても、残り１５試合を全敗した場合のオリックスの勝率を上回ることができなくなった。

　昨季はシーズン最終戦で優勝を逃し、オフに“世紀の大型補強”を敢行。エース・千賀がメジャーに移籍したが、日本ハムからＦＡの近藤、ＤｅＮＡからＦＡの嶺井、メジャー通算１５５セーブの守護神・オスナ（前ロッテ）、日本球界復帰を決断した有原ら総額７５億円をかけて戦力を整えた。

　今年１月５日。球団の仕事始めで、王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーは言った。「フロントにはしっかり戦力を補強していただきました。あとは現場が藤本監督以下、とにかく一戦必勝で。今年は（２位以下に）１０ゲームぐらい離してゴールするんだという強い気持ちを持って戦いたい」。ただの覇権奪回ではなく、独走Ｖを指令。しかし、現実は皮肉にもリーグ３連覇へ独走する王者・オリックスに１０ゲーム（１８日時点で１４・５ゲーム）以上の差をつけられている。

　それでも、４年連続の日本一に輝いた２０年以来となる頂点への道が完全に絶たれたわけではない。最低ラインのＣＳ進出に向け、現在３位。チームに体調不良の選手が７人も出る緊急事態の中、２位・ロッテ、４位・楽天と三つどもえの争いは最後の最後まで予断を許さない状況だが、奇跡の逆転日本一への戦いはまだ続いていく。

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