【日本ハム】20歳・根本悠楓が42歳・和田毅との22歳差対決制す…エスコン最多3万4035人の前で道産子左腕が5回2/3無失点

スポーツ報知

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2023.9.18(月) 03:00

◆パ・リーグ 日本ハム6―1ソフトバンク(17日・エスコンフィールド)

 日本ハム・根本悠楓投手(20)が先発で6回途中2安打無失点と力投し、本拠地で2勝目を挙げた。日米通算161勝の42歳のソフトバンク・和田とのサウスポー対決で、自己最多8奪三振。パ・リーグでは07年以来、16年ぶりに実現した22歳差の投げ合いを制した。白老町出身の左腕の快投でチームは3連勝。エスコン最多3万4035人が詰めかけた一戦で、5カードぶりに勝ち越しも決めた。

 20歳の勢いが、42歳の技を上回った。5回2/3を被安打2、無失点。根本は文句なしの2勝目でお立ち台を勝ち取り「声援がすごく聞こえて楽しかった。今日投げられて良かった」と新球場史上最多の観衆の前で白い歯をこぼした。

 リーグでは07年の西武・涌井(20)とオリックス・吉井(42)以来、16年ぶりに実現した22歳差の投げ合い。自身が生まれた03年にルーキーイヤーで14勝をマークしていた“レジェンド”との対決に「すごい」と胸が高鳴った。圧巻は3回。1死一塁から「全力で腕を振りにいった」と警戒していた柳田を外角低めスライダー、続く近藤を外角ギリギリの直球で連続三振に斬った。計5四死球を与えながらも最速149キロの直球とキレ味抜群のスライダーでキャリアハイの8K。「3回ぐらいから溜めをつくって修正できた。いい投球だった」と胸を張った。

 常にベテランの姿を教科書にしている。8月、ファームで調整中の宮西が炎天下でポール間走を12本連続でこなす姿を目にした。「38歳より走らんくて、どないすんねん」。突き刺さった言葉を胸に同じ本数、食らいついた。巡ってきた1か月ぶりの1軍登板。下半身で生んだパワーを乗せ、鷹打線を押し込みきった。

 新庄監督も「投球のコツをつかんだら2ケタ勝てる」と絶賛する高卒3年目。試合後は「(和田は)トレーニングをすごくやっているはず。自分もあれぐらい長く現役をやりたい。しっかりやっていきます」と吸収を忘れなかった。今季初勝利に続き、再び地元・北海道で白星。昨季の3勝にもあと1と迫り「今年できることをやり切って終わりたい」。無限の可能性を秘めた道産子が、シーズン終盤にまた一つ階段を上った。(堀内 啓太)

 〇…奈良間は指揮官の采配に一発で応えた。2回2死一、三塁から指示どおり三塁側へのセーフティーバントを決めて先制点をもたらした。三塁手の下がり具合、左腕、打球処理が難しい天然芝のエスコンと条件がそろった中で“奇策”を成功させ「絶対決めてやるぞと。本当にいい所に転がってくれた」。16日はスタメンで4打数無安打3三振。「まだレギュラーじゃない。信頼を得ていけるように」と一つリベンジした。

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