◆パ・リーグ　オリックス０―５ソフトバンク（２５日・京セラドーム大阪）

　山本が潔く敗者になった。「バッターが良かったと思います」。７回まで最少失点で有原とせめぎ合った。勝負を分けたのが８回。２死一、二塁で柳田を迎えた。

　直前の近藤にフルカウントから四球。２安打をされており、相当に神経を使ったはずだ。「もう１人、頑張ってほしかったですけどね…」と中嶋監督。甘いコースではなかったが、外寄りに沈む初球のフォークを軽打された。やや広く空いた三塁線を破られ、２点二塁打となった。

　この日は自己最速に１キロ及ばない１５８キロを計測。今季最少の４奪三振にとどまったが、十分に試合はつくった。３年連続の２ケタ勝利は持ち越しとなり、２１年から続いていた球宴後の連勝も１４でストップ。「こういう時もあるかなと思います。しっかり次を見て、またやるだけです」と糧にすることを約束した。

　チームも今季７度目、１投手からは初となる完封負け。初回から３イニング連続の併殺も響き、三塁も踏めなかった。初の６連勝を逃しても、まだ貯金１８。エースを中心に、落ち着いて戦えばいい。（長田　亨）

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