「近藤さんが怖かったので」…西武・平良が見せた前代未聞の“自己申告敬遠”に解説陣も驚愕
ベースボールキング
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2023.7.14(金) 07:24
西武・平良海馬 (C) kyodo News
◆ 「柳田にもプライドがある」解説陣は“初球”の入り方に注文西武は13日、敵地でのソフトバンク戦に4-2で勝利。先発した平良海馬は7回110球2失点の内容で、およそ1カ月ぶりとなる白星を手にした。
この日の平良は序盤4イニングを1安打無失点に封じる快投を披露するも、5回に連打で二死一・二塁のピンチを招いてしまう。ここで得点圏打率4割を超える強打者・近藤健介を打席に迎えると、2ボール・0ストライクとカウントを悪くしたタイミングでコーチをマウンドに呼び、申告敬遠を要求するという驚きの策に出る。
その直後、松井稼頭央監督が申告敬遠を審判に伝え、次打者の柳田悠岐で“仕切り直し”を図った平良だったが、初球を捉えられて先制の2点適時打を浴びてしまった。それでも、この日の失点はこの2点のみ。以降も崩れることなく7回まで投げ抜き、チームの逆転勝利を呼び込んだ。
試合後のお立ち台では「2ボールで近藤さん。ちょっと怖かったので柳田さんで勝負したんですけど、しっかり打たれました」と語った平良の“自己申告敬遠”は、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも話題に。
番組MCを務めた野村弘樹氏が「ベンチが申告敬遠する事はあっても、本人からはなかなか珍しいですよね」と切り出すと、同じく出演した齊藤明雄氏も「ピッチャーからは普通言わないですよ。投げる前にベンチと相談するはず」と語り、自分の判断で敬遠を要求した平良の度胸に舌を巻いた。
しかし、適時打を打たれたシーンには「申告敬遠を自分から要求して初球に打たれては……」と注文も。この日の投球に関しては「自分の持ち球をしっかり投げ分けていた」と認めた一方で、「4番バッターの前に敬遠で柳田もプライドがあるでしょうし、初球の入り方をもう少し丁寧にいかないとだめでしたよね」と反省点を挙げた。
それでも、この勝利によって今季6勝目をゲット。チームトップの6勝目をあげたほか、防御率2.22(パ・リーグ3位)にQS率は92.3%(同1位)と先発転向1年目ながら抜群の安定感でチームを支えている。
最下位脱出、そして後半戦の逆襲に向けて、今後も平良の投球に注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』