【ソフトバンク】有原航平、苦難の始まりは右手中指のタコ 右肩手術もメジャー挑戦は「全て良い経験」

スポーツ報知

  • ニュース

2023.6.14(水) 05:35

NPB復帰後初勝利を挙げた有原航平(カメラ・佐々木 清勝)

◆日本生命セ・パ交流戦 ヤクルト1―5ソフトバンク(13日・神宮)

 今季、メジャー挑戦から3年ぶりに復帰したソフトバンク・有原航平投手が6回1失点の好投で、NPBでは日本ハム時代の20年11月1日以来、954日ぶり勝利を手にした。

 * * *

 21年4月。右手中指にできたタコが有原の苦難の始まりだった。「最初は中指がピリピリするなと。おかしくて調べたら、血管の中に血栓が見つかって」。血行障害のような症状から最後は右手全体が腫れた。力が入らず、5月下旬に右肩動脈瘤(りゅう)の手術を受けた。日本と米国では気候や球の違いもある。気付かないうちに、体には負担がかかっていた。

 メジャーに復帰したのは同年9月。リハビリ生活は約4か月に及んだ。言葉も通じない異国で、自分との孤独な闘い。だが、有原は前向きだった。「(言語の違いを)分かった上で(米国に)行ってるので」。むしろ、マイナー選手の姿勢に刺激を受けた。「死球は当たりにいきますし、投手はめっちゃモーションを変えたり。チャンスは絶対逃さないというか。全てが良い経験でした」。今季も日本で開幕から2軍調整が続いたが、チャンスを虎視眈眈と狙っていた。

 メジャー挑戦の2年間では通算3勝。思い描いた成績は残せなかったが、得たものも大きかった。一度は地獄を見た。その分、強くなって帰ってきた。(晃)

関連ニュース

【ソフトバンク】954日ぶりNPB勝利の有原航平「勝ちをつけてもらったのでうれしい」ヒーロー一問一答
【ソフトバンク】有原航平、6回5安打1失点 954日ぶりNPB白星の権利持って降板
【ソフトバンク】中村晃、5年ぶり3本目の先頭打者弾 5年前に打った相手は…この日自軍先発の有原航平
【ソフトバンク】藤本博史監督「オールスター後になるんじゃないかな」再加入したデスパイネの1軍合流の見通し示す
【ソフトバンク】デスパイネの再獲得発表 背番号25「ホークスに戻ることができ、とてもうれしく思っています」

記事提供:

スポーツ報知