【オリックス】山本由伸、8回0封11Kで交流戦3勝全勝 6勝&防御率1・59&勝率7割5分でパ3冠

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2023.6.14(水) 05:50

7回2死満塁、木浪を遊ゴロに抑えて遊撃手の紅林を指さす山本。8回無失点で6勝目を挙げた(カメラ・岩田 大補)

◆日本生命セ・パ交流戦 阪神0―2オリックス(13日・甲子園)

 オリックス・山本由伸投手(24)が「3冠」に躍り出た。「接戦でしたし、最後まで気を引き締めて投げられた。それがいい結果につながったと思います」。同学年の阪神・村上に投げ勝ち、8回2安打無失点、毎回で今季初の2ケタとなる11奪三振。6勝(2敗)と防御率1・59、勝率7割5分で「定位置」のパ・リーグトップに立った。

 聖地・甲子園は、18年に救援で2試合経験したが、この日が初先発だった。7回に死球や味方の失策などで2死満塁のピンチを迎えた。「球場の歓声もすごかったし、とにかく盛り上がっていた。雰囲気にのまれないように、冷静に投げました」。木浪を低め155キロで遊ゴロに仕留めた。

 都城高(宮崎)時代は甲子園出場なし。3年時のセンバツで優勝したのが、智弁学園の村上だった。プロでは先を走る山本だが、面識もある村上の今季のブレイクに注目していた。「どういうところがいいんだろう?」と投球映像をチェック。制球力に見ほれ、向上心をかき立てられていた。しびれる投手戦を展開。「もう本当に、1点もあげられない気持ちだった」と最速は157キロを計測した。

 シーズン5連勝で、交流戦MVPに輝いた一昨年以来、自身2度目の3戦3勝。計24回でわずか1失点とセ・リーグを寄せ付けなかった。通算31勝31敗3分けだった阪神との関西ダービーは1つ勝ち越し。チームもソフトバンク、ロッテ、日本ハム、巨人に続く交流戦200勝に到達した。

 体調不良の中嶋監督に代わって指揮した水本監督代行は「(監督代行が)急だったから、ひと安心やね。由伸は本当にナイスピッチングだった」と絶賛。偉大なエースの快投で、首位・ロッテにゲーム差なしに再接近した。(長田 亨)

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