「1点を積み重ねる野球が出来ている」サヨナラを呼んだロッテの“博打采配”に解説陣も熱視線

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2023.6.11(日) 07:34

ロッテ・友杉 (C)Kyodo News

◆ 途中出場組の粘りが勝利を呼び込む

 ロッテは10日、本拠地での広島戦に5-4で勝利。今季初のサヨナラ勝利を呼び寄せた攻撃陣の中で、思い切った采配に応えた選手達の躍動が光った。

 2-2の同点で迎えた6回。安打のグレゴリー・ポランコに早くも代走・友杉篤輝を送り込み、盗塁を決めてチャンスを作ると、さらに四球の山口航輝にも代走・小川龍成を投入。ここも小川が盗塁を決めて無死二・三塁となり、角中勝也の犠飛で勝ち越し点をもぎ取る。

 また、逆転された後の8回には一死から友杉が安打を放って出塁。続く小川も犠打を決めて二死二塁とすると、角中の適時二塁打で4-4の同点に持ち込むというシーンもあった。


 最後は9回に藤岡裕大が試合を決めるサヨナラ打。粘り強い試合運びで勝利を掴んだロッテについて、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した斎藤雅樹氏は「まだ打席が回ってくるにも関わらず、あえて4番と5番に代走を送った。こうした1点をもぎ取るための采配に応えた2人が非常に素晴らしかったと思います」と6回の攻撃に熱視線を送る。

 また、ここまで12球団トップの51犠打を記録している点にも触れながら、「何とか1点を積み重ねる野球が出来ている」と強調。一発頼りではなく、巧みな小技を用いた戦術が好調の要因であると分析した。


 貯金8のリーグ首位ながら、この交流戦では最下位タイと少し勢いに陰りが見えていたロッテ。それでもヤクルト戦でカード勝ち越しに成功すると、このカードも初戦を落としながら大事な2戦目でサヨナラ勝ちをもぎ取るなど、再びチーム状態は上向いている。

 1位から3位までがゲーム差「1」の中にひしめく混戦のパ・リーグ。目の前の1試合1試合が重要となってくるだけに、今後も吉井理人監督の采配と途中出場組の働きぶりがカギとなりそうだ。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』



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