◆日本生命セ・パ交流戦　巨人３―１０日本ハム（４日・東京ドーム）

　日本ハム・加藤豪将内野手（２８）が４日の巨人戦に「３番・一塁」で先発出場。２打席目に中前打を放ち、デビュー戦から出場８戦連続安打とし、ドラフト制後（６６年以降入団）の新人としてはＮＰＢ最長記録を更新した。

　あっさりと偉業を達成した。２―１の３回１死。加藤豪は相手先発・松井の外角１４８キロ直球を鮮やかに中前にはじき返した。１８年の清宮幸太郎の記録を抜き、デビュー戦から８戦連続安打。６回に左前適時打、８回には二塁打を放ってＮＰＢ初の猛打賞もマークし「いろいろな人のサポートのおかげ」と謙虚に感謝を口にした。

　「大好き。嫌いなとこがない。英語もペラペラでコミュニケーションをすごく取ろうとしてくれる」と公私で仲の良い清宮の記録を抜き去った。試合後は「英語で『Ｉ　ｂｅａｔ　ｙｏｕ」って言います。『俺が勝った』って今からすぐＬＩＮＥします」と茶目っ気たっぷりに笑った。この日、２軍で実戦復帰した２４歳との共闘も思い描き「清宮が上がってきたらファイターズがどこまで伸びるか楽しみですね」と待ちわびた。

　記録がかかっていても、気負いは一切ない。所属していたヤンキースはユニホームに背ネームがなかった。「（今は）個人記録なので。チームの名前だけを考える野球を僕は１８歳の時から学んできた。プロとはどういうものかを教えてもらってきた」。海を渡っても、チームファーストの姿勢を貫いている。直近５戦で４本塁打。打率は４割６厘まで上昇した。逆輸入ルーキーの勢いはまだ止まりそうにない。（堀内　啓太）

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