【日本ハム】加藤豪将「人生初」連発でNPB1号&2号 お立ち台では「緊張して英語が出そう」

スポーツ報知

  • ニュース

2023.6.1(木) 06:00

5回2死、2打席連続の2号ソロを放った加藤豪は力強く右手を突き上げた(カメラ・堺 恒志)

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム5―2ヤクルト(31日・エスコンF)

 逆輸入ルーキーが11年越しの初アーチを描いた。2―1の3回2死。日本ハム・加藤豪将内野手(28)が、外角高め137キロ直球を右中間席へ。13年にヤンキース傘下入りし、計11年目、NPB15打席目の日米初本塁打。開幕直前の故障離脱も乗り越え「人生で一番長い3か月。支えてくれた方への一本」とほほ笑んだ。

 5回2死では内角128キロ変化球をすくい上げて再び右中間へ運び「人生初」の2打席連発。初本塁打をマークした試合で、初本塁打から2打席連発は、パ・リーグでは85年4月16日の近鉄戦での横田真之(ロッテ)以来38年ぶり。ダイヤモンドを一周し、大歓声がやまない右翼スタンドへ右手を突き上げた。ベンチで固い握手を交わした新庄監督こそ、昨秋ドラフトで指名を熱望した張本人。「加藤くんの担当スカウトは誰?」と胸をたたき、“目利き”を自賛した。

 ピンクのバッティンググラブとすね当てには、対照的な2つの思いが込められている。1つ目は「継承」だ。2軍調整中だった5月上旬に、日米通算1507安打の田中賢介スペシャルアドバイザー(SA)と初対面。背番号3、二塁手、左打者と共通点の多い田中SAを尊敬し「雲の上の存在ですが、同じ『ファイターズの3番』として素晴らしいプレーをしたい」とトレードマークだったピンクの道具を着用するようになった。

 2つ目は「変化」への願いだ。米国では数少ない日本人として肩身の狭い思いをしたこともあるといい「マイナーでは女性が監督も務めていますが、日本の球団には女性が少ない。『女性が輝ける社会』を応援したい」とうなずいた。

 交流戦は12球団唯一の2連勝。普段は周囲に合わせて日本語を用いる加藤豪はお立ち台で「緊張して英語が出そう」と笑顔。インタビュアーに促されて英語で喜びを口にした後に「『加藤で勝とう』なので、勝ちにいきます」と日本語で決意表明した。新庄監督は「他の選手と違うオーラがある。日本語で伝えてて、染みるものがある」。日本ハムとNPBに新風を吹き込む。(内田 拓希)

関連ニュース

【日本ハム】上沢直之が今季最多125球の熱投で5勝目!「みんなが喜んでくれたらいい」
【日本ハム】NPB1号含む2発の加藤豪将「もう明日から全く違うバッティングをします」初のお立ち台も
【日本ハム】2連勝の新庄監督「そうなの?(賞金)3000万も出るの!?」交流戦V知らず―一問一答
【日本ハム】3発快勝でヤクルトに連勝 加藤豪将はNPB1号から一気に2発 上沢直之は5勝目
【日本ハム】加藤豪将がNPB初ホームラン! ヤクルト・市川から右中間席へ

記事提供:

スポーツ報知