【日本ハム】万波中正10号11号連発! 昨季112三振“北のロマン砲”いよいよ覚醒の時

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2023.5.31(水) 06:00

6回2死、万波中正が中越えに2打席連続本塁打となる勝ち越しの11号ソロを放つ(三塁手・村上宗隆)(カメラ・堺 恒志)

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム2―1ヤクルト(30日・エスコンF)

 6試合ぶりの4番起用に、2発で満点回答した。0―1の4回無死。日本ハムの万波中正外野手(23)は、交流戦最多27勝を誇るヤクルト・石川の外角130キロを力みなくはじき返した。「自分でも驚くような本塁打」という今季初の右方向への一発。左投手からのアーチも今季初、両リーグ最速で10号に到達し「超、驚いています」と繰り返した。同点の6回2死では内角133キロをバックスクリーン左へ。自身初の2打席連発となる決勝弾で交流戦白星発進の主役となった。

 潜在能力を信じ続けた新庄監督の思いに応えた。昨季は自己最多100試合に出場。14本塁打と長打力を発揮する一方で、打率2割3厘、112三振と粗削りな「原石」だった。今季は47戦43Kで、すでに11発。外角の変化球を見極めて甘い球を確実に仕留める今季の姿に、新庄監督は「少しずつ成長して、努力で本塁打トップになった」と目を細め、「(ランキング表を)写メ、撮っといた方がいいですよ」と、まな弟子をうれしそうに見つめた。

 日本の4番も認める成長ぶりだ。試合前練習。サポートメンバーとして参加した3月のWBC壮行試合で同僚だった村上から、「バットちょうだいよ」とねだられた。ルイビル・スラッガー社製の34インチ(約86センチ)のバットを手渡し「うれしい。3冠王に頼まれちゃったよ」と目を輝かせた。

 過去4年の両リーグ最速10号は岡本和、村上、浅村、山川と球界屈指のスラッガーがズラリ。5月の勝ち越しを決めた新庄監督から「しばらく4番で使います」と指名を受けた万波は「シーズンを通して、野村と4番を争っていけたらいい。交流戦で本塁打10本を目指します」。圧倒的な長打力を持ちながらもがき続けてきた“北のロマン砲”が、いよいよ覚醒の時を迎えている。(内田 拓希)

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