【日本ハム】宮西尚生が824試合登板 歴代単独7位 リリーフ一筋16年目「周りのサポートがあってここまで来れた」
スポーツ報知
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2023.5.21(日) 06:54
◆パ・リーグ 日本ハム5-3オリックス(20日・京セラドーム大阪)
日本ハムの宮西尚生投手(37)が、全戦救援での824試合登板という日本新記録を打ち立てた。20日オリックス戦の8回、2点差に追い上げられた5―3の2死二塁から登板。代打セデーニョを遊ゴロに抑え、今季初の4連勝へと導いた。登板試合数でも歴代単独7位となった鉄腕は、今季16試合で失点はわずか1。13戦連続無失点中と、勝利の方程式に欠かせない存在が、更に数字を積み上げていく。
プロ野球記録樹立にふさわしい、堂々の投球だった。5―1から2点差に詰められ、更に2死二塁の場面で、宮西がマウンドに立った。「ルーキー(宮内)がつくったピンチやったし、絶対抑えてやろうという気持ちもあった」。暴投で走者を三塁には進めるも、セデーニョを遊ゴロに仕留め「こういう場面というのはたくさんやってきましたし。節目の時にしっかり抑えられて、良かったかなとは思います」。824試合目の登板を勝利で飾り、そう表情を緩めた。
プロ入りから全試合救援登板数で、五十嵐亮太氏を抜き、NPBの単独トップに立った。16年目の今、「若い頃は(先発を)やってみたいという欲望はありましたけど。2年目3年目と勝ち試合に投げられるようになって。勝ちパターンの責任感というものを知ってからは、先発欲というのは全くなくなった」。リリーフの仕事にこだわり抜き、大記録にたどり着いた。
9月に左肘を手術した昨季の登板は24試合。1年目から続けてきた50試合以上の登板が、途切れた。苦境に見える中も、確信があった。「肘さえ痛くなければ、全然やれると思っていたので」。言葉通りに、開幕から16試合で失点はわずか1の9ホールド。勝利の方程式の一角という座を、しっかりと取り戻した。
完全復活を示す今季、あと11とした前人未到の400ホールドも視界に入る。「ここまでね、投げられたことが感謝やし。丈夫な体に産んでもらった親もそうだし、トレーナーさんも毎日ケアしてくれて。周りのサポートがあってここまで来れたんで」。支えに応えるためにも、鉄腕が結果を出し続ける。
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