10戦目で初の自責点…日本ハム・鈴木健矢に平松氏も熱視線「これからも面白いピッチングをしてくれると思う」
ベースボールキング
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2023.5.11(木) 07:14
日本ハム・鈴木健矢 (C)Kyodo News
◆ 「鈴木の攻略はできなかったと思う」日本ハムは10日、敵地でのソフトバンク戦に6-3で逆転勝利。先発の鈴木健矢は5回途中2失点の投球で勝ち負けはつかず。試合前の時点で9試合(先発3試合)に登板して自責点0だった変則右腕に、今季初の自責点がついた。
この日もソフトバンク打線を3回まで無安打に抑える好投を披露したが、1点リードの4回裏に安打と盗塁で一死二塁とされると、柳田悠岐にフェンス直撃の適時二塁打を浴びて失点。これが今季初の自責点となる。
さらに柳町達にも適時打を浴びて1-2とひっくり返されたが、なんとか後続を斬って2点でストップ。しかし、続投した5回も先頭打者に四球を与え、犠打で一死二塁となったところでベンチは交代を決断。5回途中2失点でマウンドを降りた。
それでも、2番手の齋藤綱記がこのピンチを無失点で切り抜けると、直後の6回表に味方が3点を挙げて逆転。8回にも2点を追加し、終わってみれば6-3で快勝。鈴木はリーグトップに並ぶ4勝目とはならなかったが、4回1/3を投げて3安打・3四球、6奪三振で2失点という内容だった。
10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演の平松政次氏は、今季初めて5回もたずに降板した鈴木に対し「3回まではノーヒットで抜群のピッチングだったんですよ。4回くらいからコントロールが悪くなってきて、それで左(打者)に打たれたわけだけども、5回で代わるべきではなかったと思うよね」と持論を述べる。
続けて、ソフトバンク打線との対決についても「緩いボールに泳ぎまくったり、タイミングが合わなかったりしていたので、鈴木の攻略はできなかったと思う」とし、この日の投球を高く評価した。
今季初の自責点は喫したものの、ここまで28回1/3を投げて防御率は0.64は立派な成績。規定投球回に達していないためランキングには名前がないが、その防御率はリーグトップの佐々木朗希(ロッテ/0.84)をも上回っている。
平松氏は「タイミングを合わせるのにバッターが苦労している。これからも面白いピッチングをしてくれると思う」とまとめ、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』