【オリックス】宮城大弥 自身2度目の完封で4勝 5月8勝無敗「コソコソ伸ばしていけたら」
スポーツ報知
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2023.5.10(水) 05:00
◆パ・リーグ 楽天0―2オリックス(9日・楽天モバイル)
捕手の若月とガッツポーズでシンクロした。宮城の感想はシンプルだった。「めっちゃうれしです」。9回2死一塁、岡島をスライダーで空振り三振。昨年8月27日の西武戦(京セラD)以来、自身2度目の完封勝利だ。リーグ単独トップ、無傷の4勝目。エースの山本や売り出し中の山下らを抑え、チームの完投一番乗りを果たした。
登板前、中嶋監督に背中を押された。「後悔しないように。投げたいボールを投げなさい」。森の欠場により、若月と今季初のバッテリー。「場面、場面ではあるんですけど、自分で少しずつ配球してみたり…」。10回以上は首を振り、二人三脚で楽天打線を封じた。
2回1死一、二塁では辰己、炭谷を仕留めた。3回1死一、二塁では鈴木大の飛球を右翼・茶野が好捕し、併殺にしてくれた。4回以降はたった1安打。スイスイ泳いだ。新幹線「のぞみ」の新大阪―東京間(約2時間半)よりも早い、今季の全試合で最短となる2時間10分で試合終了。9回の有事に備えた守護神・平野佳を除き、ブルペンの救援陣も開店休業状態にさせた。
沖縄出身の21歳。好調の目安となるひとつが「汗」だ。4月25日の日本ハム戦は自己最短の1回2/3で降板。当日の調整でもたっぷりと流すことを大事にしてきたが、敵地・エスコンの涼しさがそれを阻んだ。気温の上昇とともに代謝も戻り、2日のソフトバンク戦(ペイペイD)から17イニング連続無失点。5月もプロ入りから10試合で8勝無敗だ。「コソコソ伸ばしていけたらと思います」。チームの貯金を最多の7に戻し、控えめに個人成績も見据えるミスターメイ。躍進は続く。(長田 亨)
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