【西武】若林楽人が同点打&勝ち越し打の4打点「集中してやった結果だと思います」
スポーツ報知
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2023.5.7(日) 17:30
◆パ・リーグ オリックス4―5西武(7日・京セラドーム)
バキッという鈍い音とともに折れたバットは遊撃手・宜保の前へ飛び、力ない飛球はそのグラブに収まった。5回。先頭の若林は144キロの速球に力負けしていたが「自分の中で感覚は悪くなかった」と落ち込むことはなかった。
ポジティブな思考が実を結ぶ。3点を追う6回、2死無走者からつないでできた満塁の好機。初球149キロの速球をフルスイングすると、打球は中堅手の頭を越えて3者が生還した。同点の3点二塁打に「チャンスはそう来ないと思っていたので、結果的によかったと思います。集中してやった結果がよかったと思います」と息をついた。8回1死一、二塁では0―1から136キロのカットボールを中前へはじき返した。勝ち越し打に「気負いすることなく普通にやりました」と平常心を強調しながら、プロ3年目で初の1試合4打点を振り返った。
松井監督は「最高の場面で最高の打撃をしてくれた。思い切りのよさもありながら、パンチ力もあるので」と評価した。今季はオープン戦序盤で左脇腹を痛めて戦列を離脱し、4月18日のソフトバンク戦で1軍に復帰。ルーキーイヤーの2021年には開幕からの44試合で20盗塁を記録したスピードがあるだけに、「走魂」を掲げるチームには欠かせない存在だ。「1番バッターに限らず、出たらそこで試合をするということしか意識していないです」。前日のサヨナラ負けのイヤな雰囲気を、いだてんのバットがきれいに振り払った。
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