【オリックス】森友哉が逆転2ランから2打席連発で首位タイに浮上 西武、ロッテと3チーム並ぶ

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2023.4.26(水) 05:20

5回無死一塁、右中間席に逆転3号2ラン本塁打を放った森友哉(カメラ・関口 俊明)

◆パ・リーグ 日本ハム7―8オリックス(25日・エスコンF)

 オリックスが西武、ロッテと並び、1日以来の首位に浮上した。立役者は森友哉捕手(27)。5回に逆転の3号2ランを右中間に放ち、7回にも今季初の2打席連続となる4号ソロを右翼に突き刺した。杉本裕太郎外野手(32)も5回に森と初のアベック弾となる2者連続のリーグトップ7号ソロ。3番手で4回を1失点、9奪三振と好救援したジャレル・コットン投手(31)が来日初登板勝利を挙げ、チームは貯金を今季最多の4とした。

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 森の打球には、捕手としての願いが乗った。「負けをつけさせたくない、という思いがあった」。1点を追う5回無死一塁。先発・宮城が自己最短の1回2/3でKO。打たれた責任を共有し、両腕にありったけの力を込めた。

 1ボール1ストライクから伊藤の低めに来たスライダーを逃さなかった。右中間へチームのエスコン1号となる逆転3号2ラン。4日のソフトバンク戦(京セラD)以来、16試合ぶりのアーチだ。7回には新人・宮内の初球、外角直球をフルスイング。弾丸ライナーで右越えへ運んだ。「2つともいいところで出た。すごく良かった」。2打席連続、1試合2本塁打はともに今季初。1点差に迫られていただけに、効果大の一撃だった。意外にも複数打点も初。「勝てたことが大事。継続できるようにやっていきたい」と試合後はすぐに気持ちを切り替えた。

 9日の日本ハム戦(京セラ)で投球が左手親指の付け根付近に直撃。離脱と隣り合わせだった負傷を乗り越え、16日のロッテ戦(ZOZO)から捕手に復帰した。左手への衝撃を和らげる防具も届き、DHとの併用で全試合に出場。西武からFA移籍1年目で、充実の日々を過ごしている。

 23日は京セラDで試合を終え、そのまま札幌へ移動した。伊丹空港へ向かう車内に若月、石川を誘った。同じ捕手で全員が95年生まれの同級生。ライバルであっても会話を大事にし、結束を深めようとした。リーグトップの7号ソロで初のアベック弾を決めた杉本も「出塁率も高いし(吉田)正尚ぐらい頼もしいです」と存在感を表現した。

 西武、ロッテと並び、1日以来となる首位に浮上。“ルーズベルトゲーム”の主役は「継続が一番大事」と繰り返した。主軸がそろい踏み、昨季までの「定位置」に座ったオリックス。進撃の芽はできた。(長田 亨)

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