【西武】隅田知一郎、お立ち台でウルリ?「汗です」昨年3月プロ初登板初勝利後12連敗からやっと勝った 

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2023.4.20(木) 05:50

お立ち台で目を潤ませる隅田(カメラ・小泉 洋樹)

◆パ・リーグ 西武3―2ソフトバンク(19日・ベルーナドーム)

 目に光っていたのは汗か、涙か。お立ち台に立った西武・隅田知一郎(23)の目は潤んでいた。「汗です」と首を横に振ったが、感情があふれ出しても無理はない。初登板初勝利を挙げた昨年3月26日のオリックス戦(ベルーナD)以来となるプロ2勝目。「懐かしい感じです」としみじみと振り返った。

 球団記録を更新する12連敗となった12日のロッテ戦(ベルーナD)は四球をきっかけに失点した。この日の試合前。恩師の西日本工大・武田啓監督に「気持ちを前面に押し出して投げればいい」とアドバイスを受けた。最速150キロの速球にカーブ、チェンジアップをストライクゾーンに投げて勝負。6回まで5安打、3四球で毎回走者を出しながら、粘って1失点にまとめた。「本当に1球1球、気持ちを込めて投げました」。6回1死三塁のピンチでは豊田1軍投手コーチが「魂込めて投げてこい」と激励。中村晃の二ゴロで本塁を狙った牧原大の生還を外崎が好送球で阻止するなど、バックも左腕をもり立てた。

 1勝10敗に終わった昨季の悪夢から脱しようと、1月には巨人・菅野、米大リーグのメッツ・千賀らを指導したトレーナーの鴻江寿治氏が主宰する「鴻江スポーツアカデミー」のキャンプに初参加。腕でリズムを取って体重移動する上半身主導のフォーム改良に取り組んだ。グラブの色も黒から明るいクリーム色に。この日はストッキングを出すオールドスタイルで登板した。「気まぐれです」とかわしたが、全てを白星につなげたかった。

 連敗を12で止めて、先発ローテ6人の中で最後に勝利。「チームにとっても非常に大きいですけど、隅田にとっても非常に大きい」と松井監督。「これからも攻める投球をしていきたいです」。2年目左腕の逆襲の1年がようやく始まった。(秋本 正己)

 ◆隅田 知一郎(すみだ・ちひろ)1999年8月20日、長崎県生まれ。23歳。波佐見高3年夏に甲子園出場。西日本工大へ進み2021年、4球団競合の末にドラフト1位で西武入り。22年1月、入寮のため長崎から上京した際に財布を忘れ、同行した担当スカウトに1万円を借りたことも。昨季は16試合で1勝10敗、防御率3.75。177センチ、81キロ。左投左打。背番号16。年俸2000万円。

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