【日本ハム】水野達稀、昇格即スタメン即2安打で勝利貢献「打撃では負けたくない」2年目“快幕”

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2023.4.15(土) 03:55

4回無死一塁、中前安打を放ち代田建紀コーチ(左)とタッチをする水野達稀(カメラ・中島 傑)

◆パ・リーグ 日本ハム5―2西武(14日・エスコン)

 日本ハム・水野達稀内野手(22)が、今季初出場の一戦で存在感を示した。14日の西武戦に「7番・二塁」で先発。2回の第1打席にチーム初安打となる右前打を放つと、4回の2打席目は中前打と、マルチ安打を記録した。この日1軍に昇格した2年目は、新庄剛志監督(51)からの助言を生かし、持ち前の打力でアピール。5―2の3試合ぶり勝利に貢献した。

 詰まりながらもパワーで持っていった。0―0の2回2死。今季初昇格初スタメンの水野は、相手先発・松本航の初球、内角147キロ直球を右前に落とした。力で運んだチーム初安打に「打撃では負けたくない。ヒットになってよかった」と笑顔でうなずいた。

 勢いが止まらない。3―0の4回無死一塁。エンドランのサインから高め直球を痛烈に中前にはじき返して好機を拡大。直後の追加点を演出した。新球場でのプレーは3月の紅白戦以来2度目。グラウンド入りから緊張に襲われていた。だが試合前練習で新庄監督から「ファームでやってる感覚でノビノビやってくれ。1軍だからって硬くならず」と声をかけられ「楽になった」と水野。持ち前の強打が、いきなりさく裂した。

 ルーキーイヤーの昨季は13年の大谷(エンゼルス)以来となる球団新人野手での開幕スタメンを奪取。だが今季はドラフト3位・加藤豪(メッツ傘下3A)らの加入もあり、キャンプから2軍生活が続いた。「悔しかった」。粘り強く、甘い球は確実に捉える。その意識だけは貫いた。2軍では打率2割7分3厘、1本塁打とバットでアピール。2安打2打点と結果を残した12日の夜、昨年12月に結婚した妻の目の前で電話が鳴った。今季初の1軍昇格に「やってやるぞ」と一瞬でスイッチが入った。

 171センチのパワーの源は、丸亀城西高(香川)時代の同級生で管理栄養士の資格を持つ妻の手料理。出発の日も「朝からガッツリ」と焼き肉丼でパワーを注入してもらった。石井の故障離脱も重なって巡ってきた出場機で即2安打。「家族ができた。去年と気持ちが違う。巡ってきたチャンスを必ずモノにしたい」。覚悟を胸に2年目の“開幕”を鮮やかに飾った。(堀内 啓太)

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