ロッテ・メルセデス「良い方ばかりで、すごく助かっています」移籍後初勝利目指す!

ベースボールキング

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2023.4.13(木) 10:24

ロッテのC.C.メルセデス(撮影=岩下雄太)

 「みなさんとても良い方ばかりで、すごく助かっています」。

 今季巨人からロッテに加入したC.C.メルセデスは、新しいチームメイトに助けられながら、新天地に馴染んでいる。

 同じく今季から加入したグレゴリー・ポランコ、コーチではあるが村田修一打撃コーチなど、「新天地に来て慣れ親しんだ顔の人がいるというのは心強い点ではあります」と、巨人時代に一緒にプレーしていた選手たちがいるのも大きな支えになっている。


◆ リズムの良い投球

 投球面で言えば、リズム良くテンポの良い投球で打者を打ち取っていくスタイル。「それが自分の投球スタイルですので、5日の日本ハム戦はそういうふうにできたと思います」。移籍後公式戦初登板となった4月5日の日本ハム戦、初回に先頭の五十幡亮汰が放った一、二塁間の打球をセカンド・中村奨吾の好守備に助けられると、持ち前のテンポの良い投球で勝ち星こそつかなかったが、6回・72球、3安打、2奪三振、無失点と最高のデビューを飾った。

 メルセデスの武器といえば、リズムの良い投球に加えて、右打者のインコースに投げるストレート。5日の日本ハム戦でも、0-0の4回二死走者なしで松本剛に1ボールから2球目インコースに142キロのストレートでストライクを奪った。映像を見ると、右打者のインコースに投げるストレートは、少し動いているようにも見える。

 メルセデスは「日本に来て1年目からずっと曲がってきたので、変わらずにできているのかなと思います」とのことだ。


◆ 東京ドームとマリン、セとパの違いは関係なし!

 昨季までプレーしていた巨人の本拠地は東京ドームで、今季から屋外球場で尚且つ日によっては強い風が吹くZOZOマリンスタジアムを本拠地にする。風によって投球面に影響だったり、変化がでたりするのか訊くと、「アジャストしていくので、そこはあまり関係なくできていると思います」と頼もしい言葉が返ってきた。

 “変化”でいえば、昨季までは指名打者制がなく、投手が打席に立つセ・リーグだったが、今季は指名打者制のあるパ・リーグ。投手が打席に立たたないので、投球に集中できる一方で、9人とも野手と対戦しなければならなくなった。

 そこについても「準備するのは変わらないので、そこはブレずにいつもやっています」と指名打者制の有無で、投球が変わることは全くない。「セ・リーグもパ・リーグもすごくいい打者がいるので、その部分ではあんまり変わらないかなと思います」と打者についても、セ・リーグだから、パ・リーグだからどうというのはないとのこと。

 移籍後初勝利を目指し、今夜の西武戦に先発する。昨季のパ・リーグ本塁打、打点の二冠王の山川穂高が一軍登録抹消しているが、中村剛也、外崎修汰など良い右打者が多く、油断は禁物。持ち前のテンポの良い投球、そして右打者のインコースに投げる動くストレートで西武打線を封じ、移籍後初勝利、そしてチームに勝利をもたらしたい。

取材・文=岩下雄太

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