オリックス・山下舜平大がプロ初勝利 5回無失点10Kの快投「うれしいです」

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2023.4.11(火) 21:37

楽天戦に先発し5回無失点と好投したオリックス・山下 (C)Kyodo News

● 楽天 0 - 6 オリックス ○
<1回戦・楽天モバイル>

 オリックスの山下舜平大投手(20)が11日、敵地での楽天戦でプロ入り2度目の先発登板。5回無失点10奪三振の快投でプロ初勝利を手にした。

 一軍未登板ながら、3月31日の西武戦(ベルーナドーム)で開幕投手を務めた2020年のドラ1右腕。デビュー戦は打線の援護なく6回途中1失点で勝敗なしの結果に終わり、中10日でプロ2戦目のマウンドに上がった。

 初回は一死から2番・小深田に右翼線へ二塁打を許したが、続く浅村を153キロのアウトロー直球で見逃し三振に仕留めるな後続をピシャリ。2回は5番・島内を3球三振に仕留めるなどテンポ良く3者凡退で終えた。2点リードの3回も危なげなく無失点。150キロ中盤の直球と鋭く沈むフォーク、そしてブレーキの効いたカーブを織り交ぜ楽天打線を翻弄した。

 4回は一死一、二塁のピンチで6番・山﨑、7番・辰己を連続三振斬り。5回も先頭の8番・黒川、続く太田を連続三振に仕留め、前の回から4者連続とした。二死から四球を与えたが、最後も2番・小深田を154キロの直球で空振り三振。これで2ケタ10三振に到達し、5回93球、2安打無失点の快投で救援陣にあとを託した。

 打線は3回、2番・ゴンザレスが2号3ランを右翼ポール際へ運び先制。6回もゴンザレスが2打席連発の3号ソロを右翼席へ運びリードを広げた。8回は4番・杉本の左越え3号2ランなどで3点を追加。一発攻勢で先制、中押し、ダメ押しと理想的に加点した。

 リリーフ陣も6回以降、宇田川、山﨑颯、近藤、本田が1イニングずつ無失点。若き右腕のプロ初勝利を完封リレーで飾った。

 試合後、ヒーローインタビューに応じた山下は、開口一番「うれしいです」と笑顔。「今日も開幕戦と変わらず、1球1球、一人ひとりと勝負、という気持ちで行きました。途中苦しい場面もありましたが、キャッチャーの(若月)健矢さんを信じて投げることができました」と好投を振り返った。

 手にしたウイニングボールの行方を問われると「もちろん、母にプレゼントしたいと思います」と即答。今後の意気込みについては「明日から次に向けて練習して、1試合1試合、一人ひとり、全力で行きたいと思います」と初々しく語った。

【動画】“新・令和の怪物”山下舜平大の5回10K投球ダイジェスト


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