◆パーソル　パ・リーグ　日本ハム４×―３楽天（１日・エスコンフィールド）

　日本ハムが楽天をサヨナラで破り、開幕２戦目で新球場「エスコンフィールド北海道」の公式戦初勝利と今季初白星を挙げた。同点の１０回無死二塁から清宮幸太郎内野手（２３）が自身初の劇打を右前へ運び、ヒーローとなった。

　待望の１勝に、心の声が漏れた。会見場に現れた新庄監督は「勝ちまで長かった～。２か月ぐらいかかった気持ちですよ」。３月３０日の開幕戦（１●３）から２日。エスコン初勝利への重圧と、二転三転した試合展開に「（ＷＢＣを指揮した）栗山さんは、これの３兆倍、心臓がきゅ～んってなったんだろうな」と笑った。

　新球場の特徴を生かした采配が光った。１―１の７回１死三塁で「左投手が投げている」と左翼の楽天ブルペンに目をやり、プロ初スタメンの矢沢に代わり、右打者の今川を代打で起用。左前への適時打で一時勝ち越した。

　８回にメネズが同点２ランを浴び、田中正のプロ初白星も消滅したが、最後はサヨナラ。指揮官は「細かいとこ、もう覚えてないもん。全部飛んだ」と苦笑いした。７投手をつぎ込んで総力戦を制し、「こういう試合を毎日したら、本当に選手は成長するし、強いチームをつくり上げていけるんだなって。この勝利はでかいっすよ。たかが１勝じゃない」。大きな１勝をつかみ取った。

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