【日本ハム】6投手がG打線完封リレー…新庄監督うれしい悲鳴「分からん この競争は」

スポーツ報知

  • ニュース

2023.3.20(月) 03:00

試合に勝ちタッチする日本ハムナイン

◆オープン戦 巨人0-4日本ハム(19日・東京ドーム)

 日本ハムは巨人を4―0で下し、オープン戦13試合目で初の完封リレーを完成させた。先発のジョン・ガント投手(30)は3回途中でマウンドを降りるも、好救援の2番手・鈴木健矢投手(25)ら5人の継投でリードを守り抜いた。開幕1軍をめぐる救援陣のアピール合戦に、新庄剛志監督(51)は「分からん。この競争は」とうれしい悲鳴を上げた。

 力勝負で締めくくった。4―0の9回2死一塁。日本ハムは6番手・田中正義投手(28)が低めの150キロ直球で押し込み、平凡な捕邪飛に打ち取った。6投手の継投で、オープン戦13試合目にして初の完封勝ち。新庄監督は「0に抑えるってことは大したもんだね」と満足感を示した。

 1点リードの3回からバトンをつないだ。先発・ガントが安打と四球で2死一、二塁のピンチを招き、鈴木がマウンドへ。開幕ローテ争いにも絡む下手投げ右腕は「全然中継ぎでも投げますし、必要とされるところでしっかり結果出すだけ」。中飛でピンチを脱すると、2回1/3を無安打2奪三振の好投で流れを呼び込んだ。

 6回に矢沢、7回には宮内とルーキーコンビも1イニング無失点。8回に登板したメネズも10球で打者3人を抑えた。右横手から150キロ前後の直球を投げ3三振を奪った宮内を、建山コーチは「あの投げ方であそこまで強いボールが投げられる。魅力的」と評価し、ロングリリーフ起用も示唆した。

 ブルペン陣の争いが加速した。建山コーチは開幕にベンチ入りする救援陣を「8~9人」と想定。この日好投した5人に加え宮西、玉井、石川、北山、井口ら実績組も順調な調整を続けている。新庄監督は「分からんこの競争は。誰が入ってくるか分からんし。誰がどのポジションで投げるか分かんない」と頭を悩ませ、「本当に建山コーチに聞いて」と報道陣を笑わせた。昨季のチーム防御率はリーグ5位の3・46。投手陣の力を合わせてつかんだ手応えが、開幕ダッシュの土台になる。

(内田 拓希)

 〇…上川畑は1―0の7回1死二塁から右翼席に運び、オープン戦1号をマークした。巨人の育成1位右腕・松井颯との対戦に「情報もなかったので、とりあえず直球を」と初球を捉えた。OP戦序盤は打率1割台にとどまったが、8試合連続安打と復調。新庄監督は「俺は(不振を)気にしていなかった。今日の1打席目からホームラン(打つよ)と言っていたんですよ。ベンチから。本当に打った」と笑顔だった。

関連ニュース

【日本ハム】上沢直之がオープン戦初登板で5回4失点…3回以降に立ち直る
【日本ハム】清宮幸太郎がオープン戦トップタイ4号!148キロ直球をとらえ左翼席へ
【日本ハム】上沢が元同僚・中田斬りを狙う…18日・巨人とオープン戦
【日本ハム】新本拠地「エスコンフィールド北海道」がシネコンに?、1年通してイベント盛りだくさん
【侍ジャパン】火消し成功の伊藤大海、大谷翔平からは「ナイスピって言ってもらいました」

記事提供:

スポーツ報知