【侍ジャパン】佐々木朗希が3回まで2安打1失点6Kの力投 打線沈黙で追いかける展開に

スポーツ報知

  • ニュース

2023.3.11(土) 20:04

力投する佐々木朗希(カメラ・竜田 卓)

◆カーネクスト2023 WBC東京プール ▽1次ラウンドB組 日本―チェコ(11日・東京ドーム)

 侍ジャパンのロッテ・佐々木朗希投手(21)が11日、WBC1次ラウンド(R)3戦目のチェコ戦に先発登板。3回までで49球を投げ、2安打1失点(自責0)、6奪三振、最速164キロの好投を見せている。

 初回は初球にいきなり162キロを計測して球場がどよめき。右飛、空振り三振で簡単に2アウトを奪ったが、163キロをはじき返されて左翼線への二塁打を浴びると、続く打者の遊撃へのゴロを中野が一塁へ悪送球(記録は失策)して、先取点を許した。初回は最速164キロをマークも、リードを許すまさかの展開になった。

 2回は先頭打者から2者連続で3球連続空振りで三振。2死からは際どいコースをことごとくボール判定されて四球を与えて走者を背負ったが、遊ゴロに打ち取った。2回裏は1死満塁の好機を作るも中野、甲斐が連続で凡退。3回は先頭打者をフォークで空振り三振。右前安打と四球で1死一、二塁のピンチを背負うも空振り三振、中飛に打ち取った。

 特別な日にマウンドに立った。12年前の11年3月11日。当時9歳だった朗希は、岩手・陸前高田市の高田小で震災を経験した。生まれ育った街は津波にのみ込まれ、父・功太さん(当時37歳)と祖父母は帰らぬ人となった。自宅も流され、母・陽子さんと兄、弟の4人で老人ホームでの生活を余儀なくされた。

 忘れることの出来ない「3・11」にWBCデビュー。前日の10日には「ここ2試合緊張感のある中で試合が見られているので、その中で明日いいパフォーマンスが発揮できるようにしたいと思っています。まずは自分のピッチングに集中して、その中でいいパフォーマンスを、そして良い結果を出せるようにしたい。とにかくチームが勝つためにやっていきたいと思っています」と意気込みを口にしていた。試合前にはナインとともに黙とうもささげた。

 大会前は、2月25日のソフトバンク戦(宮崎)、3月4日の中日戦(バンテリンドーム)で先発。計5回を投げて失点なしとここまで上々の調整を見せ、4日には大谷に並ぶ日本選手最速の165キロもマークした。栗山監督も「本当に状態がよく見えるので、しっかり投げきってくれると思います」と期待を込めていた。

関連ニュース

【試合速報】日本―チェコ
【侍ジャパン】不動の遊撃手・源田壮亮が離脱危機…栗山監督「何もない、ということはない」10日の韓国戦で右手指を負傷
【侍ジャパン】源田の離脱危機に備え…牧原大成が周東佑京が遊撃で守備練習
【WBC】米国でも知名度急上昇!「あなたがヌートバーなら名声と富を得られるかもしれない」
韓国投手から死球受けにらんだヌートバーの態度に韓国野球OBが苦言…日本では謝らない韓国投手に疑問の声

記事提供:

スポーツ報知