【侍ジャパン】佐々木朗希、3・11WBCデビューも初回にいきなり失点 160キロ超え連発でどよめきも

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2023.3.11(土) 19:18

1回、初球から162キロを記録した先発の佐々木朗希(カメラ・泉 貫太)

◆カーネクスト2023 WBC東京プール ▽1次ラウンドB組 日本―チェコ(11日・東京ドーム)

 侍ジャパンのロッテ・佐々木朗希投手(21)が11日、WBC1次ラウンド(R)3戦目のチェコ戦に先発登板。初球に162キロを計測して場内をどよめかせると、右飛、空振り三振であっという間に2アウトを奪った。2死からは最速164キロもマークしたが左翼線への二塁打を浴び、続く打者の遊撃へのゴロを中野が悪送球して先取点を献上した。

 特別な日にマウンドに立った。12年前の11年3月11日。当時9歳だった朗希は、岩手・陸前高田市の高田小で震災を経験した。生まれ育った街は津波にのみ込まれ、父・功太さん(当時37歳)と祖父母は帰らぬ人となった。自宅も流され、母・陽子さんと兄、弟の4人で老人ホームでの生活を余儀なくされた。

 忘れることの出来ない「3・11」にWBCデビュー。前日の10日には「ここ2試合緊張感のある中で試合が見られているので、その中で明日いいパフォーマンスが発揮できるようにしたいと思っています。まずは自分のピッチングに集中して、その中でいいパフォーマンスを、そして良い結果を出せるようにしたい。とにかくチームが勝つためにやっていきたいと思っています」と意気込みを口にしていた。試合前にはナインとともに黙とうもささげた。

 大会前は、2月25日のソフトバンク戦(宮崎)、3月4日の中日戦(バンテリンドーム)で先発。計5回を投げて失点なしとここまで上々の調整を見せ、4日には大谷に並ぶ日本選手最速の165キロもマークした。栗山監督も「本当に状態がよく見えるので、しっかり投げきってくれると思います」と期待を込めていた。

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