【日本ハム】ドラフト2位・金村尚真が対外試合初先発で3回無失点、開幕1軍に大きく前進

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2023.3.6(月) 11:12

試合前にキャッチボールをする日本ハムの金村(カメラ・中島 傑)

 日本ハムのドラフト2位・金村尚真投手(22)=富士大=が楽天とのオープン戦で対外試合初先発し、3回4奪三振無失点と快投した。開幕カードで戦う相手打線に対し、最速150キロの直球と多彩な変化球、抜群の制球力を生かし、3回2死まで無安打投球。目標の「開幕1軍」に大きく前進した。「5番・一塁」で先発した清宮幸太郎内野手(23)は、今年最後の札幌Dでの試合でOP戦2号ソロを放った。

 「即戦力」を証明した。1―0の3回2死一塁。金村は直球のみで辰己を追い込み、最後は真ん中低めチェンジアップで空を切らせた。プロ初先発で打者10人に対して35球で4K0封。素質の高さを見せつけたルーキーは「ストライク先行でいけてすごくよかった。一番自信があるまっすぐでも空振りやファウルが取れた」と胸を張った。

 ワンプレーで波に乗った。初回無死一塁。素早いクイックモーションから小深田を140キロスプリットで空振り三振に仕留めると、二盗を試みた走者もアウトに。ブルペンでコーチ陣と猛練習していたクイックも生かし、三振併殺で自らを救った。「緊張してたけど、そこでリラックスできた」と2回は4番・浅村を外角スライダーで見逃し三振、昨季最多安打の島内を遊飛。100キロ台のカーブも駆使して的を絞らせず、計4三振全てを異なる変化球で奪う多彩さも見せた。完璧な内容に「見ての通り。素晴らしいピッチング」と建山投手コーチも称賛を惜しまなかった。

 春季キャンプでは9回のマウンドも任された右腕。チーム事情でここまでは中継ぎ起用だったが、富士大(岩手)時代は先発。建山コーチは「どっちもできる。まだ決められていない」とうれしい悩みに頭を抱え、金村は「やっぱり先発は楽しい」と笑みを浮かべた。

 沖縄出身の22歳は「小さい頃からめっちゃ聞いていた」とロックバンド・ORANGE RANGEの登場曲でマウンドに上がり、北海道のファンの前で確かな輝きを放った。「たくさん応援してもらえるようにもっと頑張りたい。開幕1軍を目指したい」。頼もしい即戦力が新球場元年に加わった。(堀内 啓太)

 〇・・・清宮が旧本拠地で“惜別弾”を放った。2―0の6回無死から楽天2番手・藤平の低めスライダーをすくい上げ、右翼席へ放り込んだ。エスコン開場前の札幌ドーム最終戦に花を添え「苦しい思い出ばっかですけど、最後にホームラン打てたので良かった」と喜んだ。

 後輩の活躍に発奮した。4日のWBC壮行試合(対中日)にサポートメンバーとして出場した万波がバックスクリーン弾。大舞台で躍動する同僚に「羨ましかったっすね。あんなところでホームラン打てるなんて。あれだけのメンバーに祝福されて」と大いに刺激を受けた。

 昨季は自己最多の18本塁打を放ち、新球場元年は「40発」が目標だ。「結果を出した先に世界が待ってると思うんで。目の前のことを一生懸命やりたい」と野心を胸に、5年目のシーズンへ挑む。(内田 拓希)

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