【侍ジャパン】ソフトバンク・牧原大成 誠也の代役で初代表「代わりにはなれるわけない…持ち味生かす」

スポーツ報知

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2023.3.2(木) 05:45

WBC使用球を手に活躍を誓う牧原大成(カメラ・馬場 秀則)

 左脇腹の張りのためWBC出場辞退となったカブス・鈴木誠也外野手(28)の代替選手として侍ジャパンに初選出されたソフトバンク・牧原大成内野手(30)が1日、WBC出場への決意を示した。前夜にチーム宿舎で藤本監督から侍入りの打診があったことを伝えられ、ひと晩熟考。悩み抜いた末、この日の朝に決断した。練習前には指揮官からナインに紹介される場面もあった。

 「全国民が見る試合だと思うので、楽しみという反面、正直不安なところは大きいです。鈴木選手の代わりにはなれるわけないと自分でも思っているので、そこは比べずに、自分の持ち味を生かして頑張りたいと思います」

 内外野こなせる“便利屋侍”となるが、チームでは今季センター一本。今春は内野の練習を例年ほどしていなかったが、この日は打撃練習中に二塁などの守備に就き、侍仕様の調整を進めた。「自分が呼ばれた理由は、いろんなところが守れるからなのかなと思ったので、一応練習しておきました」と説明した。

 同期で同じ育成出身の甲斐、千賀(現メッツ、今回は出場断念)に並ぶWBC経験者となる。「千賀ともさっき連絡をしたら『俺も出たかった』と。やっと同じ土俵に立てたのかな」と感慨にふけった。大舞台でも2人に負けない輝きを放つ。(中村 晃大)

 ◆牧原大成はこんな選手

 肩、打球反応一級品 牧原大は熊本・城北高から10年育成ドラフト5位でソフトバンク入団。12年6月に支配下登録された。同期の育成出身選手には千賀(現メッツ)、甲斐がいる“当たり年”だ。身長172センチと小柄だが、14年には当時のウエスタン・リーグ新記録の120安打をマーク。性格的には人見知りで口べたなところがあるものの、内に秘める闘志は人一倍。家庭では愛犬家などの一面を持っている。

 昨季は自己最多の120試合に出場し、打率3割1厘、6本塁打、42打点。守備位置別(試合途中の出場も含む)では中堅の64試合が最多で、二塁41試合、三塁18試合、遊撃5試合に就いた。開幕当初は代打出場も多く、さまざまな役割をこなせることから、藤本監督から「ジョーカー」と命名された。どのポジションでも高い守備力を誇り、19年には有事に備えて捕手の練習をしたこともある。肩の強さ、打球への反応速度などはどれも一級品だ。

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