日本ハムの新庄剛志監督（５１）は７日、ドラフト６位の宮内春輝投手（２６）を“左キラー”に指名した。通常は右打者に強いサイド右腕だが、フリー打撃に登板した宮内を対左に起用できるとジャッジ。昨季の北山に続く、ルーキー守護神の可能性も認めた。

　躍動する姿にひらめいた。３０球を投げボールが１１球、見逃しストライクが１つ、１８スイングで安打性は４本。最速１４６キロをマークした投球に「俺は左打者に対して抑える投手でいけそうな気がするんですよね。（理由？）言いたくない」と本気度も高い。

　上手投げで結果が出ず、大学２年からサイドに転向。フォームはヤクルトなどで活躍した林昌勇、決め球のシンカーは高津（ヤクルト）、潮崎（西武）というレジェンドを参考にしている。「直球でファウルが取れていた部分はよかった。（左打者に）苦手意識はない。（評価は）率直にうれしいですね」と笑った。

　フリー打撃で打席に立った左打者の阪口は「球の強さがあって角度が違う。外に逃げていく球と、内に食い込んでくる球があって打ちにくい」と語った。起用法を聞かれた指揮官は「まあまあ、リリーフから抑えでも」。最速１５２キロの遅咲きのルーキーには、無限の可能性が広がっている。（山口　泰史）

　◆宮内　春輝（みやうち・はるき）１９９６年５月２５日、千葉県旭市生まれ。２６歳。多古高から明星大を経て１９年に日本製紙石巻に入社。同年に七十七銀行の補強選手として都市対抗に出場。明星大では巨人・松原の２年後輩。変化球はシンカー、スライダー、カット、ツーシーム。１７６センチ、７５キロ。右投右打。年俸８５０万円。

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