【オリックス】中嶋聡監督 WBC代表選出の宇田川優希にカミナリ「今のままじゃ使いモノにならない」調整の甘さ指摘

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2023.2.6(月) 05:55

宇田川優希はブルペンで投球後に座り込んで山本由伸の投球を見る(カメラ・岩田 大補)

 オリックス・中嶋聡監督(53)が5日、WBC日本代表の宇田川優希投手(24)にカミナリを落とした。「調整不足。はっきり言って、今のままじゃ使いモノにならないんじゃないですか」と、強烈な言葉を浴びせた。

 宮崎キャンプの第1クール最終日は、同じ侍ジャパンの山本、宮城とともに4日続けてブルペン入り。対応に苦しむWBC球で51球を投げた。指揮官は「宮城と山本はしっかり投げていると思いますけど、宇田川は全然(ダメ)。(WBC)球自体(の問題)じゃない。そういうところ(日本代表)に入っている自覚があるのか、ないのか。準備ができているのか、いないのか。そこが甘さだと思う」と、オブラートなしで厳しく指摘した。

 昨年7月末に育成から支配下選手登録され、わずか半年で侍ジャパンまで出世した。宇田川に油断や慢心はないだろうが「誰が見てもそう思うでしょ。どういうオフを過ごしたのか」。現在100キロ超の体重(公称は95キロ)も、相当に絞り上げる必要があると判断したようだ。

 世界一を目指す栗山監督から求められた最速159キロのリリーバー。「腕ではなく、右足の体重の乗せ方と(体重)移動の仕方を意識する」と平井投手コーチや山本に助言され「力強い直球がいくようになった。次のクールが楽しみ。もう一回、見てほしい」と、間接的にアピールした。中嶋監督にとっても、2年連続日本一へ絶対不可欠な戦力。過激なムチには、期待と愛情がたっぷりと詰まっている。(長田 亨)

◆オリックス・中嶋監督の主なカミナリ

▼21年4月9日 日本ハムに1―2で惜敗。ミスで失点に絡んだ太田ら内野手に「何アウト取ればいいんや?という話」。

▼22年5月27日 中日戦で佐野皓が1死二塁から阿部の中前打を処理。すぐに内野に返球せず、もたつく間に相手の生還を許して1―4で敗戦。「意味の分からないミスというか、ちょっとあり得ない」

▼22年9月16日 日本ハム戦で、村西―若月のバッテリーが清宮に勝ち越し3ランを被弾。1ストライクからの2球目に高めを要求し、3―6で逆転負け。「いろんな作戦があるが、ちょっと信じられない」

 ※いずれも京セラD。

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