【ソフトバンク】甲斐拓也、WBCへ“アマ指導者”にフレーミング学ぶ 大谷&ダルビッシュの動く球対策

スポーツ報知

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2023.1.23(月) 05:00

甲斐拓也(手前)に捕球指導を行う緑川大陸氏(奥)(カメラ・渡辺 了文)

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手(30)が22日、大分市内で自主トレし、3月のWBCに向けてアマチュアに指導を仰いだ。

 「『プロだからアマの方から教わらないのか』というと違う。僕にプライドも全くない。うまくなるんだったら聞く」。練習のサポートを依頼したのは「キャッチャーコーチ」の肩書で活動するプロ未経験の緑川大陸(ひろむ)氏(31)。YouTuberの草野球チームで「ビタ止め捕手」と注目され、昨年まで千賀(現メッツ)の自主トレのブルペン捕手も務めた。

 「みんな(ミットを)下から(出して)捕ると言いますが、じゃあ、どうやったらそういうイメージになるのか。緑川さんはアプローチがしっかりしている」。緑川氏も「プロ野球で地位を築いた方なのに、プロ経験のない素人に意見を求めてくる。その向上心がすごい」と呼応。ミットの網部分のような特注アイテムでピンポン球サイズのボールの捕球を繰り返し、素手では約1キロのボールをすくい上げて受けるなど、緑川氏の独自メニューの練習を約1時間、消化した。

 このフレーミング技術の向上は、エンゼルス・大谷、パドレス・ダルビッシュの球を的確に捕球することにつながる。以前、米大リーグ組とのバッテリーに「自信ない。球を捕れるのかな」と冗談めかして話していたように、手元で変化するメジャー特有の球への対応が必要。「自分の技術を見返した時に、身につけないといけないと感じた」と“草野球捕手”に弟子入りした。

 侍ジャパンの扇の要は「(WBCは)相当な覚悟がいる。堂々と戦える準備をしているところ。世界一に貢献できれば」となりふり構わない。(小松 真也)

 ◆フレーミング ストライクかボールかきわどい球を捕球する際に、球審が「ストライク」とコールしやすくなるように見せる捕手の技術。米大リーグではとくに、トラッキングシステムを用いて指標を出すなど重要視されている。

 ◆緑川 大陸(みどりかわ・ひろむ)1991年8月1日、愛知県生まれ。31歳。関西高、立正大で硬式野球部で捕手。野球YouTuber「クーニン」が率いる草野球チームで「ビタ止め捕手」として人気に。フレーミング技術を追求し、プロ選手からの評価も高く、小・中学生への指導も行う。

■打撃投手は実兄・大樹さん 〇…甲斐はフリー打撃で、3歳年上の兄・大樹さんのボールを“初打ち”した。大分・楊志館高3年の07年、エースとして夏の甲子園で8強入りした憧れの存在。「兄の影響で野球を始めて、ずっと手が届かなかった。背中を追ってきた兄に投げてもらって感慨深かった」とほほえんだ。

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