明るさ、高い向上心を持つロッテドラ1・菊地吏玖

ベースボールキング

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2023.1.16(月) 17:00

ロッテのドラフト1位・菊地吏玖

 ロッテのドラフト1位・菊地吏玖(専修大)は、16日の新人合同自主トレでプロ入り後初めてブルペンに入り21球を投げた。

 大学時代の映像やキャッチボールを見ると振りかぶってから投げていたが、この日は「今は肩を作っていく時期、意識したいところが足を上げて以降のところなので、もう少し時間が経てば、振りかぶって投げると思います。大学の時もそうなんですけど、今の時期はセットからですね」と全21球セットポジションから力強いボールを投げ込んだ。

◆ 声を出して盛り上げる

 「活気があった方がいい練習になると僕は思ってやっているので、そういうことを意識してやっています」。

 新人合同自主トレ初日から大きな声を出し常に出して、盛り上げている。

 ノックの時は、新人選手たちが緊張からか黙々とノックを受ける中、菊地は大きな声でノッカーに「お願いします!」と言えば、他の選手たちが良いプレーをすると「(黒川)凱星いいね〜」、「OK〜」と声をかけている姿が印象的だ。

 「高校生も多いですし、どうしても高校生は探り探り入って行ってしまうところがあると思う。僕はあまりそういうのをなく、ガンガン引っ張っていって、練習も盛り上げていかないと」。

 激しい雨が降り室内練習場で行われた16日の練習では、ウォーミングアップ中、菊地の声が室内練習場に響き渡った。ルーキーらしいはつらつさ、練習を盛り上げていこうという姿勢がこちらにも伝わってくる。


◆ 代表への憧れ

 2月1日から春季キャンプが始まる。キャンプでは「 “ここをアピールしなきゃ”、考えすぎるのではなく、プレースタイルそのものが出ればいいかなと思います」と、新しい環境で良いところを見せようと背伸びしてしまうところだが、そこは冷静に自分が今持っている力を首脳陣にアピールしていくつもりだ。

 また、菊地と同じ00年世代の戸郷翔征(巨人)、1学年下でチームメイトになる佐々木朗希といった同年代の投手たちが3月に開催されるWBC日本代表に選出された。

 同世代の投手たちについて菊地は「今回のWBCで戸郷君が選出されていますので、同い年の投手が世界の舞台で戦う舞台に選ばれるのはすごいなと思います」としながらも、「僕もここから2年、3年経った時に、選んでいただけるピッチャーには絶対になるんだと思ってやっています」と数年後、日の丸を背負ってプレーしていたいという思いを持つ。

 非常に明るく、向上心もあり、前向き。マリーンズ投手陣、そしてチームに新しい風を吹き込んでくれそうな予感だ。1年目からどのようにチームに貢献していくか今から楽しみだ。

▼ 菊地吏玖
背番号:28
生年月日:2000年6月13日生
守備位置:投手
身長 / 体重:183センチ / 93キロ
投 / 打:右 / 左
経歴:札幌大谷高-専修大-ロッテ(ドラフト1位)
卯年の決意:新人王
「僕自身は来年、1年間一軍の戦力になり続けたいと考えた時に、その目標が達成できた時には新人王が見えてくると思いましたので、新人王を目標に掲げました」

取材・文=岩下雄太

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