【侍ジャパン】“神走塁”再び!ソフトバンク・周東佑京メンバー内定 19年プレミア12代走で世界一貢献

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2023.1.12(木) 04:00

走塁のスペシャリストとして期待のかかる周東

 ソフトバンク・周東佑京内野手(26)が3月のWBCに出場する侍ジャパンのメンバーに内定したことが11日、分かった。19年のプレミア12では代走の切り札として世界一に貢献。20年には世界記録となる13試合連続盗塁を記録したいだてんが日本の“ジョーカー”として再び世界に挑む。

 「SHUTO」の名前が日本全国、そして海外にも知れ渡ったのは4年前。全て途中出場ながら、4盗塁でプレミア12の大会盗塁王に輝いた。特にスーパーラウンド初戦のオーストラリア戦(ZOZO)では、1点を追う7回無死一塁で代走出場。二盗、三盗を決めて同点のホームを踏み、逆転勝利につなげた。昨年12月の契約更改の際にはWBCについて「いやいや、全然。チームでレギュラーでもないですし…」と控えめだったが、その快足は日本代表の中でも特別な存在。昨季も右肩手術からのリハビリで出遅れたが、80試合でリーグ2位の22盗塁をマークした。

 22年は三塁、中堅、右翼を守るなど、内外野をこなせる点も魅力。終盤のターニングポイントで代走起用した後、そのまま空いた守備位置に入れることが可能で、作戦面の幅も広がるだろう。過去のWBCでは“ジョーカー”から主役に躍り出た選手もいる。今大会は周東の「足」が鍵を握るかもしれない。

 ◆周東 佑京(しゅうとう・うきょう)1996年2月10日、群馬・太田市生まれ。26歳。東農大二、東農大北海道を経て2017年の育成ドラフト2位でソフトバンク入団。19年3月に支配下登録された。20年に50盗塁で育成出身初の盗塁王。通算355試合に出場し、打率2割4分7厘、10本塁打、53打点、118盗塁。180センチ、70キロ。右投左打。年俸4000万円(金額は推定)。

 ◆過去のWBC“ジョーカー”枠   

 ▽片岡易之(西武=09年第2回大会) 代走の切り札として代表入り。慣れない三塁の守備もこなし、第2ラウンドから左投手に対して出場機会を得ると、決勝の韓国戦では「9番・三塁」で7回に勝ち越しの生還。7試合で打率3割8厘、4盗塁。

 ▽井端弘和(中日=13年第3回大会) 第1ラウンド初戦のブラジル戦は代打で同点打。その後、スタメンを勝ち取り、第2ラウンド初戦の台湾戦では9回2死から起死回生の同点打。ポジション別優秀選手をDH部門で受賞した。6試合で打率5割5分6厘、4打点。

 ▽内川聖一(ソフトバンク=17年第4回大会) 2月の練習試合で右肩を打撲したが、代打で存在感。2次ラウンドのキューバ戦では決勝犠飛を放った。6試合で打率3割7分5厘、3打点。

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