サードも守れ自信があるのはショート!ロッテのドラフト2位・友杉篤輝

ベースボールキング

  • ニュース

2023.1.11(水) 17:29

ロッテのドラフト2位・友杉篤輝

 「この時期は振ることが一番なので、とにかくフルスイングしていました」。

 ロッテのドラフト2位・友杉篤輝(天理大)は、11日に行われた新人合同自主トレのロングティーで力一杯振り込んだ。友杉は昨年12月に行われた新入団選手発表会で「広角に打ち分けられるというところが自分の売りだと思います。三振が少ないというのが武器にしてやっている」と、2年秋(.406)、4年春(.447)のリーグ戦で首位打者に輝き、首位打者を逃したものの3年秋もリーグ2位の打率.442をマークした。

 大学時代の映像を見ると、白木のバットとオレンジのバットを使っていたが、「大学4年生の時はオレンジのバットを使っていたのでそのまま、継続していこうという形でオレンジのバットを使っています」と、オレンジのバットを使う。バットの長さは大学時代と同じ84センチだが、「10グラムくらい軽くなっています」と現在は870グラムのバットで打っている。

 ショートを主戦場にする友杉は、守備面でもこの日の1箇所ノックで、三遊間の難しいゴロを逆シングルで捕球するなど、高い守備力を見せる。21年のドラフトでプロ入りした小川龍成、22年の育成ドラフトでプロ入りした速水将大も捕球してからボールの握り替えが早いが、友杉も彼らと同じようにボールを捕ってから投げるまでの一連の動作が早い。そのことについて訊くと、「握り変えも早ければ早いほどいいことしかないと思うので、状況によってですけど捕ってから早くというのを意識してやっています」と素早く送球することを意識しているとのことだ。

 天理大時代にはショートだけでなく、1年の時にはサードでの出場経験もある。ショートとサードを守れるが、友杉は「ショートを2回生から3年間守らせていただいたので、ショートに自信があります」とサードよりも、ショートの守備に自信を持っている。

 またプロに入るにあたって友杉は、「今は体づくりが大事になってくると思う。寮で食事をいろいろと作って頂いている。しっかりと栄養をとって、スピードを落とさないようにしながら体づくりをしていきたい」と掲げる。

 ロッテのショートといえば、2015年のドラフト会議で平沢大河を指名してから藤岡裕大、松田進(現在は引退)、福田光輝、小川、育成の速水、そして昨年のドラフトで友杉、金田優太(浦和学院高)、勝又琉偉(富士宮東高)、黒川凱星(学法石川高)と、15年以降毎年のようにショートを守る選手を指名。18年と21年に藤岡が規定打席に到達しているが、長年課題にしているポジションのひとつだ。友杉はバットで練習試合からしっかりとアピールできれば、目標に掲げる開幕スタメンも夢ではない。まずは、2月1日に最高のスタートを切るため、新人合同自主トレで準備を進めていく。

▼ 友杉篤輝
背番号:10
生年月日:2000年11月7日生
守備位置:内野手
身長 / 体重:171センチ / 70キロ
投 / 打:右 / 右
経歴:立正大淞南高-天理大-ロッテ(ドラフト2位)
卯年の決意:開幕一軍
「1年目からチームの勝利に貢献できる選手になるというのが一番の目標。まずはスタートから一軍に入るというのが1番の目標だと思い、卯年の目標に掲げさせていただきました」

取材・文=岩下雄太

記事提供:

ベースボールキング