【日本ハム】新庄剛志監督「勝つために鬼になる」就任1年とは真逆”必勝”プラン
スポーツ報知
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2023.1.10(火) 06:00
日本ハム・新庄剛志監督(50)が9日、千葉・鎌ケ谷でスタッフ会議に参加し、就任2年目のリーグ優勝へ向けての「ガチキャンプ」へ鬼宣言をした。トライアウトと位置づけた昨年とは異なる方針が多数。3月2日の新球場「エスコンフィールド北海道」での紅白戦までにレギュラーを決める予定で「勝つために鬼になる。戦えるメンバーを(沖縄で)用意しないと間に合わない」と言葉に熱を込めた。
昨年の初実戦は2月6日の紅白戦(全て1死満塁からの実戦形式)だったが、計12戦予定の今年は初日など、第1クールの5日までに紅白戦2試合で「14、15イニングやれたら」という願望もある。「素晴らしい動きをしてない選手は2軍に落とす」と覚悟を決めた。
1、2軍を「BIG組」、「BOSS組」と呼んでいた制度も廃止。2軍視察も行わない予定だ。武井壮らを招集した臨時コーチも「ない。もうその段階じゃない。毎日がアピール。結果を残しなさいという(段階)。全責任は僕が引き受ける」と言い切った。
全試合異なる打順だった昨季からレギュラーを決め、自身の采配も変える。2ランスクイズや重盗など奇襲をしてきたが「好き勝手はやらない。勝つために失敗は許されない」ときっぱり。「得意な選手の時に決められるところは決めたい。とマスコミ用に話して、不得意選手にやらせる(笑い)」と既に陽動作戦にも出た。
少年時代から「優勝したいと心の底から思ったことがない」という指揮官が今年は「心の底から優勝してみたい、優勝してやるぞって気持ちでオフは過ごした」と明かす。1月31日には、昨年も行った新庄監督主催の「花火大会」も行う予定。本気モードの2・1へ、号砲を鳴らす。(田中 哲)
◆新庄監督の1年目と2年目の違い
―1、2軍について
1年目「1軍、2軍とか別にないんです。ただ場所が違うだけ。『BIG組』と『BOSS組』」
2年目「1軍と2軍。形をはっきり取ります。どんなに名前(知名度)があろうが、なかろうが、入れ替えは、はっきりさせたい。それがプロ」
―キャンプ初日
1年目「まずは国頭(2軍)の方から見に行く。君たちは2軍じゃないんだよ、と」
2年目「ずっと名護(1軍)で。見たい選手は名護に呼びます」
―キャンプ中の実戦
1年目「もっと練習したいですね。あんま試合いらないっすよね」
2年目「毎日やりたい。練習はいらないかなと。実戦でとにかくアピールしてくれという」
―選手起用
1年目「横一線。(全選手1軍戦に)1回は立たせますよ」
2年目「固定したら、1年間入れ替えないかなっていうくらいのメンバーをつくっていきたい」
―レギュラーシーズン
1年目「優勝なんか一切目指しません」
2年目「優勝しか目指さない」
◆近藤の人的補償、最初の文字が「タ」
〇…新庄監督がソフトバンクへFA移籍した近藤の人的補償について言及。スタッフ会議で話し合い「ヒ・ミ・ツ。まだ決まってない」とけむに巻いた。会議前には「投手になってくるかな。(自身の中で候補は)野手1人、投手3人」とし、その中の1人を「球のスピードとかは彼。大学時代(の映像)から見ていた。復活できるかどうか見極めもね。最初の文字が『タ』かな?」と明かした。「タ」から始まる大卒投手は田中正義と高橋礼のみだが、果たして―。稲葉GMは「ある程度方向性は決めました。球団側が思っていることと、監督が思っていることは合っていた感じです」と語った。
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