ロッテ、リリーフ陣と相性の良かった捕手は?
ベースボールキング
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2022.12.26(月) 08:46
ロッテ・佐藤都志也
今季のロッテ捕手陣は佐藤都志也、松川虎生がメインで被り、試合終盤に柿沼友哉、加藤匠馬がマスクを被るケースが多かった。リリーフ陣と捕手陣の相性はどうだったのか。今季チームトップの59試合に登板した東條大樹は、柿沼友哉との相性が良く10試合、9回2/3を投げ、自責点はわずかに1。佐藤都志也も27試合、27イニングを投げ、自責点は5、防御率にすると1.67だ。9月12日の日本ハム戦では3-0の7回に先発・鈴木昭汰が3連打で無死満塁のピンチを招いたところで、東條が登板。東條と佐藤のバッテリーは、今川優馬を初球のスライダーで三併に仕留めると、続く清宮幸太郎も3ボール2ストライクからの7球目のスライダーで二ゴロに打ち取り、最大のピンチを“0”で切り抜けた。
今季チーム最多の25セーブを挙げた益田と“名コンビ”ぶりを発揮したのも佐藤都志也。シーズン序盤は益田が投げる時は松川や柿沼、さらには加藤といった捕手がマスクを被ることが多く、佐藤が6月まで出場したのは3試合のみ。7月以降、益田が登板時にマスクを被る機会を増やし、シーズントータルでは11試合で自責点は0。8月2日の楽天戦、8月6日の西武戦でセーブを挙げたが、いずれも捕手を務めていたのは佐藤。オスナに抑えが配置転換となった後も、佐藤は益田が登板した時に4試合捕手役を務めいずれも無失点に抑えた。
勝ち試合の8回を務めたゲレーロは、松川がマスクを被った時の防御率は2.45、勝ち試合やビハインドゲームなど様々な役割を担った小野郁は今季自身の防御率が1.99だったこともあり、松川と防御率1.74、佐藤と防御率2.10とどの選手がマスクを被っても安定した投球を披露した。
今季トミー・ジョン手術から復活し37試合に登板し防御率1.73だった西野勇士も、佐藤の時が防御率1.40、柿沼の時が防御率1.80、松川の時が防御率2.45だった。
こうしてリリーフ陣の相性を見ると、数字だけを見れば、佐藤がマスクを被っていた時に“勝ち試合”で登板する投手が比較的抑えていた傾向が出ている。守備面での課題が多かった昨年までと比べ、盗塁阻止率もリーグトップの.361。打撃を活かすために一塁やフェニックス・リーグから三塁にも挑戦しているが、打てれば“打てる捕手”としての可能性は秘めている。
◆ 30試合以上登板したリリーフ陣と捕手の相性
▼ 東條大樹:59試 56回1/3 4勝4敗30H 防2.08
佐藤都志也:27試 防1.67(27回 自責5)
松川 虎生:20試 防3.57(17回2/3 自責7)
柿沼 友哉:10試 防0.93(9回2/3 自責1)
加藤 匠馬: 1試 防0.00(1回 自責0)
田村 龍弘: 1試 防0.00(1回 自責0)
▼ 益田直也:52試 52回 1勝2敗8H25S 防3.29
加藤 匠馬:15試 防5.40(15回 自責9)
松川 虎生:14試 防3.86(14回 自責6)
柿沼 友哉:12試 防3.00(12回 自責4)
佐藤都志也:11試 防0.00(11回 自責0)
▼ ゲレーロ:49試 46回 3勝3敗24H3S 防3.52
佐藤都志也:19試 防4.00(18回 自責8)
松川 虎生:16試 防2.45(14回2/3 自責4)
柿沼 友哉:10試 防5.79(9回1/3 自責6)
加藤 匠馬: 4試 防0.00(4回 自責0)
▼ 小野 郁:44試 40回2/3 0勝0敗18H 防1.99
佐藤都志也:26試 防2.10(25回1/3 自責6)
松川 虎生:11試 防1.74(10回1/3 自責2)
柿沼 友哉: 5試 防2.45(3回2/3 自責1)
田村 龍弘: 1試 防0.00(1回 自責0)
加藤 匠馬: 1試 防0.00(0回1/3 自責0)
▼ 西野勇士:37試 36回1/3 3勝3敗15H 防1.73
佐藤都志也:20試 防1.40(19回1/3 自責3)
松川 虎生:11試 防2.45(11回 自責3)
柿沼 友哉: 5試 防1.80(5回 自責1)
加藤 匠馬: 1試 防0.00(1回 自責0)
▼ 廣畑敦也:30試 36回2/3 0勝1敗2H 防4.91
佐藤都志也:16試 防5.03(19回2/3 自責11)
松川 虎生:10試 防5.25(12回 自責7)
加藤 匠馬: 2試 防3.00(3回 自責1)
柿沼 友哉: 2試 防4.50(2回 自責1)
文=岩下雄太