【オリックス】山本由伸、史上初2年連続投手5冠 通算で5部門全て複数回も史上初…記録2022
スポーツ報知
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2022.12.20(火) 06:00
山本は今年も防御率、勝利、勝率、奪三振に完封を加えた5部門で1位。昨年に続いて2度目の「投手5冠王」に輝いた。ヤクルトの村上が8人目(12度目)となった打者の3冠王に匹敵するとされる投手5冠王は、昨年の山本が8人目、今年で9度目。初めて2度記録した投手になった。
もっとも、この5部門で全て1位は同一シーズンに限らず難しい。10度の奪三振王をはじめ5部門の1位が合計で21度ある金田正一(国鉄、巨)は、最高勝率が1度もなかった。全部門でトップの経験を持つ投手は、5冠王の8人を含め22人いるが、その中で1位が計19度の斎藤雅樹(巨)でも奪三振王は1度だけ。
5部門で1位を2度以上マークした投手は、過去に例がない。それが19年に最優秀防御率、20年にも奪三振王を手にしている山本の1位は、防御率3、勝利2、勝率2、奪三振3度に完封2度。初めて2度目の投手5冠王となった山本は、通算でも5部門を複数回制したプロ野球史上初の投手となった。
▼…オリックスは11.5ゲーム差を逆転し、首位日数わずか3日で2年連続14度目の優勝。チームでは95、96年以来の連覇を飾った。19、20年の2年連続最下位からV2は、今年のヤクルトに次いで2チーム目。
▼…76勝65敗2分けの勝率.539は、2位ソフトバンクと全く同じ。プロ野球で初めて当該チーム同士の対戦成績(オリックスの15勝10敗)でVが決まった。
▼…吉田正はパ規定打席以上で3年連続の最少三振打者。18年からは5年連続の3割打者となり、通算2703打数884安打の打率.327。通算2500打数以上ではイチロー(オ)の.353に次ぐ高打率だ。
▼…外国人打者の本塁打はマッカーシー4本、ラベロとバレラ各1本で計6本。オリックスで外国人の本塁打が2ケタに届かなかったのは、ブーマーの7本だけだった90年以来、32年ぶり。外国人の本塁打が10本未満で優勝はチーム初。
▼…山本の防御率は19年1.95、昨年1.39に続き2年連続3度目の1位。3度以上は稲尾和久(西鉄)の5度を最多に10人目。そのうち0点台または1点台で3度以上は、稲尾の5度に次いで金田正一(国鉄、巨)、村山実(神)の3度と並び4人目だ。
▼…昨年13勝の宮城が11勝。チームの左腕投手で2年以上連続の2ケタ勝利は、87~97年に11年続けた星野伸之以来、25年ぶり。昨年6勝0敗だった昼の試合に、今年も7勝3敗の好成績(薄暮・夜は昨年7勝4敗→今年4勝5敗)。
▼…阿部は44回を投げ防御率0.61。球宴を挟んだ後半戦は20試合を無失点に抑える。7月28日に育成から支配下登録された宇田川も、22回1/3で0.81。投球回20以上の複数投手が防御率0点台は、同じく2人だった11年中日、12年巨人に次ぎ3チーム目。パでは初。(阿部 大和)
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