【日本ハム】宇佐見真吾捕手 FA加入の伏見に「負ける気はない」…契約更改1000万円増でサイン

スポーツ報知

  • ニュース

2022.12.2(金) 10:06

来季契約を更改し、色紙に「日本一」の目標を記した日本ハムの宇佐見捕手

 日本ハムの契約更改交渉が1日、札幌市内の球団事務所で行われ、全8選手が来季契約を更改した。今季、捕手陣最多の81試合に出場した宇佐見真吾捕手(29)は、1000万円増の推定3000万円でサインした。今オフ、FAでオリックスから伏見寅威捕手(32)が加入した。激化する競争を勝ち抜くべく、攻守とも向上を図っていく。

 短くなった頭髪が、宇佐見の思いを物語っていた。「来シーズンに向けて、FAで誰か来るんじゃないかなあというのもあった。また、一から頑張ろうということです」。7年目で自己最多の81試合に出場と、捕手陣では最も多く、グラウンドに立った。評価されての年棒増も、来季の新たな戦いへ、目は向けられた。

 FAでオリックスから伏見が加入した。2年連続リーグVに貢献した男の力を、宇佐見は「僕は6位のチームで一番試合に出ていた捕手。寅威さんは首位のチームで一番出ていたので、FAで獲ったと思う」と認める。ただ、定位置確保への思いは揺るがない。「負ける気はないので。チームの順位を比べたらだめだが、このチームで一番出たというのを自負にして、来季は勝負して勝っていければ」。そう思いを言葉にした。

 打力を期待され、19年6月に日本ハムの一員となった。今年、自己最多の5本塁打、24打点の成績を残した。「何が何でも今年は打撃で成績を残さないとと思っていた」。決意に新庄剛志監督(50)の就任がプラスとなった。「昨年から比べて初球から振っていけるようになった。どんどん振っていいというボスの指示もあったので、それも追い風になって自分の思い切りの良さ、持ち味を出せたのかな」。そう感謝を込めた。

 “本職”への覚悟も強く持つ。2年連続開幕スタメンを絶対目標に掲げた上で「来季は勝負に徹してじゃないけど、ここはこうと思えば押し通して、引くところは引いて。打たれたら『すみません、僕はこう思ったので』とちゃんと言えれば、投手も納得してくれると思う。試行錯誤しながらいい方向にいければいい」とリード面の方針を示した。チームの勝利へ攻守両面で宇佐見が輝きを放ちにいく。(砂田 秀人)

 石井一成内野手は体重増で打撃力アップを図る。1日、1000万円増の推定3500万円で契約を更改。全打順を打つなどした今季を「色んな経験をさせてもらったので。それは来年につながる」と手応えを口にした。11月の秋季キャンプでは新庄監督から好評価を受けたと同時に「体を大きくしなさい」と伝えられた。現在の体重は80キロ。目指す83~84キロへ、実家で作る「石井米」を1日5食摂取し「(打球が)本当に飛ばないなという時期もあったので。体重をキープしていけたら」と戦える体づくりに着手していく。

 ◆日本ハム◇支援活動 18年9月の北海道胆振東部地震で被災した厚真町で行っている被災地復興支援活動「ふぁい田!ATSUMAプロジェクト」を実施。1日から稲刈りに参加した25組に、収穫した「ななつぼし」5キロの発送を開始した。

関連ニュース

【日本ハム】上沢直之、来オフ「メジャーで挑戦したい」…契約更改で球団に直訴
【日本ハム】二刀流の上原健太が800万円増で契約更改 1安打も「野手としての評価は0です」
【日本ハム】吉田輝星「テンション上がった」1030万円アップ 昇給分は「球速に投資」
【日本ハム】加藤貴之が大台突破! 1億3500万円でサイン…球団から複数年提示も単年契約
【日本ハム】石川直也が現状維持4000万円「来年はセーブ王」トミー・ジョン手術から3年ぶり1軍復帰

記事提供:

スポーツ報知