【オリックス】吉田正尚のメジャー挑戦容認へ 29歳の夢を後押し すでにヤンキースなど本格調査

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2022.11.17(木) 02:30

吉田正尚

 オリックスがポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ挑戦を希望している吉田正尚外野手(29)について、移籍を容認する見通しであることが16日、分かった。3日の会談の場で吉田正本人が初めて直訴。それを受けて球団内で協議を重ね、吉田正の夢を後押しする方針が固まった。

■マリナーズ、ブルージェイズなども 米大リーグ挑戦を希望し、注目されていた看板打者の今後。オリックスはこの日まで協議、検討を重ね、移籍を容認する方針を固めた。

 かねてメジャー志向があった吉田正は、日本シリーズ終了後の2日に「自分の夢として、ずっとあった。ずっとハイレベルでやりたいと思っていた。チャレンジしたい」と公言した。海外FA権を取得していないため、今オフの移籍には同制度の利用が必要。3日の会談後、球団は代理人を交えた話し合いを続けてきた。

 プロ7年間で首位打者2回、最高出塁率2度。初めて規定打席に到達した18年から今季まで5年連続で打率3割をクリアし、リーグ連覇と26年ぶりの日本一の原動力となった。チーム事情も考え、吉田正は「球団の編成もいろいろある。年内には(話が)収まるようにと考えています」と結論の持ち越しに理解を示していた。

 球団はこの日、西武からFA宣言した森の獲得を発表した。来季へ向けた編成作業の途中ではあるが、29歳と選手として脂の乗る年齢であることも考慮。昨年から選手会長を務めるなど、これまでの功績や貢献に報いるためにも吉田正の気持ちを最大限に尊重した。

 オリックスで同制度の利用が認められたのは、00年オフにマリナーズへ移籍したイチローだけ。日本時間の12月15日までに申請すれば、大リーグ機構から全30球団に契約可能選手として通知される。日本を代表する強打者にはシーズン中から熱視線が送られ、すでにヤンキースやマリナーズ、ブルージェイズなどが本格調査。夢の実現へ、吉田正が一歩を踏み出す。

 ◆吉田 正尚(よしだ・まさたか)1993年7月15日、福井県生まれ。29歳。敦賀気比から青学大を経て15年ドラフト1位でオリックス入団。20、21年に首位打者、今季は2年連続2度目の最高出塁率。ベストナイン4度。19年プレミア12、21年東京五輪日本代表。通算762試合、打率3割2分7厘、133本塁打、467打点。173センチ、85キロ。右投左打。今季年俸4億円(推定)。既婚。

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