オリックス・吉田正「あそこでひとつ吹っ切れた」日本S苦戦も失投を仕留め2ホーマー

ベースボールキング

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2022.10.28(金) 13:33

5回に中越えソロを放つオリックス・吉田正 (C)Kyodo News

【SMBC日本シリーズ2022第5戦】
○ オリックス 6x - 4 ヤクルト ●
<10月27日 京セラD大阪>

 オリックスは主砲・吉田正尚がチームを救う2ホーマーを放ち、シリーズ2勝2敗1分けのタイに持ち込んだ。

 2-2の同点で迎えた5回、ヤクルト先発の山下輝が投じた直球をバックスクリーン右へ放り込み、チームにとっても今シリーズ初本塁打となる1号勝ち越しソロ。直後に逆転を許したが、9回に1点ビハインドを追いつき、なおも二死一塁の場面でスコット・マクガフの2球目の変化球を右翼5階席へ。打った瞬間にスタンドが総立ちになるほどの特大サヨナラアーチに超満員のドームが興奮の渦に包まれた。

 吉田正は9回の決勝弾について「たぶんフォークか何かが浮いたと思うんですけど、1球で仕留められて良かったです」とコメント。昨年のシリーズでもマクガフからサヨナラ打を放っているが、「自分の中でも相性が良いのかなと思ってましたけど、前回対戦も抑えられてますし、関係ないかなと思ってます」と振り返り、「こういう短期決戦で、欲しい場面で打つことが出来て嬉しい」と笑みを浮かべた。

 日本シリーズに入ってからは、ヤクルトバッテリーの徹底マークに遭い、第4戦まで7四球を選んだ一方で、2本の安打はいずれもシングルヒット。打球が上がらずに凡退する場面も散見された。

 「なかなか打球も上がって来なかったので、攻めもしっかり厳しいところに来られて、自分のスイングがなかなかできなかった。あそこでひとつ吹っ切れたというか。甘いところをしっかり仕留めていくという(自分のスイングができた)。今日は2球とも甘いと思います。ひとスイングで仕留められたのは良かった」

 この日負ければヤクルトに王手がかかるところだったが、特に意識はしていなかったようで「もう1試合1試合やるだけなんで、勝つためにみんな必死にやってますし、そこは一喜一憂せず、切り替えながらやってましたんで。本当に最後勝てばいいことだと思うので、非常に嬉しい」と、勝利の喜びを噛み締めた。


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