オリックス・中嶋監督は打線にさらなる奮起促す「もう1ランク、2ランク上げていかないと」

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2022.10.28(金) 11:54

オリックス・吉田正尚 (C) Kyodo News

【SMBC日本シリーズ2022第5戦】
○ オリックス 6x - 4 ヤクルト ●
<10月27日 京セラD大阪>

 オリックスが4番・吉田正尚のサヨナラ2ランで劇的勝利。連勝で今シリーズの対戦成績を2勝2敗1分けの五分に戻し、神宮での第6戦に臨むことになった。

 中嶋聡監督は歓喜のウォーターシャワーを浴びた吉田正と抱擁。勝利監督インタビューでは「本当にすごい試合でした」と振り返り、ベンチ裏でも「シビれましたね」と興奮を口にした。

 前日にイニング跨ぎの好救援を見せた宇田川優希と山﨑颯一郎をベンチ入りメンバーから外したが、合計6投手の細かいリレーを展開したリリーフ投手陣の踏ん張りにも言及し、「みんなで勝ったのかなと思う」と労った。

 6回二死二・三塁のピンチで火消しを託された4番手・阿部翔太は、第2戦に痛恨の同点3ランを許したが、この日はピンチで山田哲人を中飛に抑える好救援。指揮官は「抑えるのが、アイツの『やり返した』でしょうし、仕事なんで」と期待に応えた右腕を評価した。

 また、殊勲打含む2本塁打を放った吉田正については、「2打席目の左飛の当たりで打球が上がるかなと思っていた」と、その後の本塁打につながる兆しを察知していた様子。それでも打線全体に関しては「手数は出てはいるんですけどね。走者を置いてからですよね。置いたときにどういった打撃をするのかというのをもう1ランク、2ランク上げていかないと、やっぱりこういう大きな舞台では、勝てないのかなとは思う」とさらなる奮起を促した。

 当初は第6戦でエース・山本由伸の先発が見込まれていたが、第1戦で脇腹を痛めて負傷降板した影響で第6戦の先発は回避。シリーズ再登板も厳しい状況だが、指揮官は「わからんで?行くかもしれへんで?」と冗談混じりの口調で煙に巻いた。

 今シリーズは5試合戦って2勝2敗1分けの五分で、すでに第7戦まで戦うことが決定。第7戦までに決着がつかなかい場合は、10月31日(月)にヤクルトのホームで第8戦、それでも決まらない場合は移動日を設けて、11月2日(水)にオリックスのホームで第9戦を行う可能性もある。


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