全体練習が終わってもバットを振る!ロッテ・藤岡、グラウンドでティー打撃&ロングティー

ベースボールキング

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2022.10.25(火) 17:03

ロングティーを行うロッテ・藤岡裕大

◆ かなり寒かったZOZOマリン

 25日のZOZOマリンスタジアムは気温14度、曇り空とかなり寒く、全体練習前には中森俊介が外野でランニングしていたり、ストレッチして体を温める選手もいた。

 ウォーミングアップ後、投手と野手に分かれてキャッチボール。佐々木千隼はゆったりとしたフォームから小野郁の胸にピュッと伸びるような球を投げ込めば、小島和哉は1球1球確認するように投げた。この日は投内連携が行われ、安田尚憲が「中森OK」、「ナイスプレー」と声を出して盛り上げた。

 安田は打撃練習でも左投手、右投手ともに引っ張ったライナー性、滞空時間の長い当たりが多く、ライトスタンド中段に突き刺す打球も。藤岡裕大はティー打撃の時、秋季練習がはじまってから置きティーが多かったが、スタッフにトスをあげてもらいそれを打ち込んだ。右の打撃投手のときは引っ張りの打球、反対方向に強めの打球を放ち、左の打撃投手のときは引っ張りが多め。ラストはライトフェンス直撃の打球を放ち打撃練習が終了した。

 激しい雨が降ってきたこともあり、打撃練習後には野手陣は室内練習場に移動。江村直也、加藤匠馬、安田、髙部瑛斗の4人は室内練習場で小坂誠コーチが見守る中、バントマシン、打撃投手を相手にバント練習。その他の選手たちは、雨が止んだこともありグラウンドに戻って体幹トレーニングやランニングなどで汗を流した。

 バント練習のときには髙部が小坂コーチからバントについて熱心に教わる場面も。髙部は小坂コーチから教わった後、早速左の打撃投手とのバント練習で、三塁側、一塁側にきっちりと転がしていた。


◆ 一人黙々と打撃練習

 藤岡は体幹トレーニング、ランニングなどの全体での練習が終わったあと、一旦ベンチ裏に下がったが、再びグラウンドに姿を見せ、スタッフにトスをあげてもらい黙々とティー打撃。何かを確認するように、素振りをする場面も。

 ティー打撃が終わり、手伝ってもらったスタッフと一緒にボールを集めると、今度は一塁ベース付近に移動して、レフトスタンド方向に向かってロングティー。スタッフに動画を撮影してもらい、映像を確認する時間もあった。その後再び一心不乱にバットを振った。「ウォリャー」と声を出して打つなど、ボールケース約1箱分打った。

 藤岡は新人の18年からショートのレギュラーとして出場してきたが、昨季はエチェバリアがショートで出場し、三塁で出場するということも。今季は28試合に出場して、打率.176、1打点とプロ入り後ワーストの成績に終わり、夏場以降は茶谷健太が台頭。来季に向けてロッテはドラフトで内野手を支配下2人、育成2人指名した。いずれもショートを主戦場にする選手で、ドラフト2位の友杉篤輝(天理大)は即戦力のショートとして期待がかかる。来季から吉井理人監督が就任し、藤岡は再びアピールしてポジションを掴みとりにいかなければならない立場だ。

 ライバルが増えたなかで、来季結果を残すためこの秋、藤岡はバットを振って、振って振りまくっている。その成果が来季出ることを期待したい。

取材・文=岩下雄太

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