オリックス、逃げ切り失敗で痛恨ドロー…山﨑福が投打で活躍も阿部が同点被弾

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2022.10.23(日) 23:13

9回裏に同点3ランを浴びたオリックスの5番手・阿部 (C)Kyodo News

【日本シリーズ第2戦】
ヤクルト 3 - 3 オリックス
<10月23日 神宮>

「SMBC日本シリーズ2022」の第2戦は延長12回で決着がつかず引き分け。3点リードを守れなかったオリックスは、1敗1分けで本拠地・京セラD大阪に戻ることになった。

 エース・山本で前夜の第1戦を落としたオリックス。第2戦はソフトバンクとのCSファイナル第2戦に続きシーズン11勝の宮城が先発登板するかと思われたが、中嶋監督がマウンドに送り込んだのは明大時代に神宮を主戦場にし、打力にも定評のある山﨑福だった。

 9月20日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の登板となった左腕は2回無失点の好スタート。すると0-0で迎えた3回表、一死三塁の好機で第1打席に入り、ヤクルトの先発右腕・サイスニードから先制となる右前適時打を放った。そのあと二塁へ進み、2番・宗の右前打で三塁へ。さらに、右翼・サンタナが打球処理をもたつく間に、判断よく2点目のホームを駆け抜けた。山﨑福は本職のピッチングでも4回68球、4安打無失点の好投。初回から粘り強くゼロを並べ、5回からリリーフ陣にマウンドを託した。

 追加点が欲しい攻撃陣は5回、二死一、三塁で5番・杉本がラッキーな適時内野安打を放ち3点目。カウント1-2後のスライダーを引っかけた打球は三塁前へのボテボテのゴロとなったが、全力疾走で一塁を駆け抜け適時内野安打とした。

 リリーフ陣は5回から2番手・山﨑颯が2回無失点、7回以降は宇田川、ワゲスパックが1イニングずつゼロを刻んだ。3点リードの9回は5番手・阿部に託したが、先頭からの二塁打と四球で無死一、二塁のピンチを招き、代打・内山に痛打。カウント2-2後の高め直球を右翼席へ運ばれ、ひと振りで試合を振り出しに戻された。

 打線は6回以降得点を奪えず、試合は3-3のまま規定によりドロー決着。日本シリーズでの引き分けは、2018年の広島対ソフトバンクの第1戦以来、4年ぶりとなった。

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