オリックス・中嶋監督がCSファイナル突破へ語る「無駄な四球とかそこら辺がカギ」

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2022.10.11(火) 17:39

CSファイナル前日会見に出席したオリックスの吉田正(左)と中嶋監督(右)[球団提供]

◆ 秘密兵器については「一言も言わないです」

 オリックスの中嶋聡監督が11日、『2022 パーソル クライマックスシリーズ パ』ファイナルステージ(京セラD大阪)の前日会見に出席した。

 長いペナントレースを制してから9日が経ち、今度は日本シリーズ進出をかける短期決戦へ。指揮官は「“短期決戦”という言葉なだけで、シーズンはこの前終わったばかりですので、そのままの連戦というつもりで」戦うという。

 その中で「もしダメだとしても次という“切り替え”が凄く大事なことだと思う」と心得を口にし、「仕掛けていってダメなら次じゃないですか。待って待って、引いて引いてではなく、どんどん攻めていってくれたらいい」と、決して受け身にならないことの重要性を説いた。

 対戦するソフトバンクは主砲・柳田悠岐が打撃好調。指揮官も当然、警戒すべき打者であることは否定しなかったが、「その前も出さない。その後も大事だし。打ってるのは聞いてますし、いろんなことがあるんですけど、本当に(チーム)全体との戦いになるので。そこを抑えて他に打たれたら同じじゃないですか。無駄な四球とかそこら辺がカギになってくるのかなと思いますけどね。四球でどんどんどんどん自分らを苦しめていくというのはないように。それがどんどん“攻めていく”ということだと思う」と語り、バッテリーにも“攻め”の姿勢を求めた。

 オリックスは1勝のアドバンテージを持って4戦先勝のシリーズに臨むものの、「それ計算してたら関係ないんでね。本当にひとつ目だと思うんですよね。で、負けたらプラスに考えていくだけで、プラスにプラスにしかないでしょう」と、あくまで一戦必勝の姿勢だ。

 なお、終盤に怪我で離脱した安達了一に関して、「(本人は)気持ちは行く気でいると思うんですけど、まだ登録はしていないので、どのタイミングなのか?最初なのか?はちゃんと見極めないといけない」と慎重に判断する考え。

 また、ポストシーズンの“隠し玉”としても期待される高卒2年目右腕の山下舜平大については、「一言も言ってないので一言も言わないです!」と煙に巻いて会見場を後にした。

取材・文=どら増田

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