逆転Vへ絶好調のオリックス吉田正尚「各選手が役割を全うしているので大丈夫」

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2022.9.20(火) 13:25

オリックス・吉田正尚 (C) Kyodo News

◆ 一振りに思いを込める主砲…逆転Vへ「落とせない」

 オリックスの主砲、吉田正尚が19日のソフトバンク戦(京セラD大阪)で、3安打4打点1本塁打と大暴れ。打率.331、得点圏打率.368はリーグ2位の好成績だ。

 19日は1点ビハインドの9回二死一・二塁の場面で、ソフトバンクのリバン・モイネロが投じた1球目を右前へ。土壇場の同点打で延長10回サヨナラ勝ちにつなげた。

 「打ったのはスライダー。初球のイメージはしていました。駆け引きをしていかないと、いいピッチャーなので。いけるところはどんどんいかないと」と殊勲打の瞬間を振り返る。

 負けられない試合で迎えた緊迫の場面は、とてつもないプレッシャーがかかる場面でもあったが、吉田正は「ドキドキとかワクワクとかありますよ。ああいう場面は。あとは常に平常心で入れるように意識はしています」と淡々と話す。

 昨季は怪我の影響でシーズン終盤に戦線離脱も経験した。「去年はやっぱり離脱もありましたので、何とか今年はこの終盤頑張っています」と話す吉田正。チームのムードは「勝ってるんでいいですよ。残り少なくなって来てるので、本当みんな後悔しないように、その中で緊張感もありながら、こうやって成長出来てるのかなと思います」という。エースの山本由伸も「今年は正尚さんがいるだけで違う」と話していたが、ベンチでも強烈な存在感を放っている。

 初回に飛び出した19号2ランは「いい打球でしたね。今季いちばん飛んだんじゃないですか。データ的に見ても。感触も良かったです」と自画自賛の一発。4番打者としては「どこで打つかだと思うので、こういう痺れるゲームを勝ち切れるように、1打席、1打席ですけど、無駄にしないようにやっていきたい」と一振りに思いを込める。

 首位・ソフトバンクとの天王山を3連勝で飾り、一気にゲーム差「0」まで詰め寄った。残り試合数はオリックス「6」に対し、ソフトバンク「10」。ライバルにプレッシャーをかけるためにも、最後まで負けられない戦いが続く。

 吉田正は「早く勝ってプレッシャーを与えられるように落とせないです」とラストスパートを見据えつつ、「各選手が役割を全うしていると思うので、大丈夫だと思います」と自信も覗かせた。

 “勝負の秋”にチームを牽引する主砲が見つめる先は頂点だ。


取材・文=どら増田

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