【西武】内海哲也の引退試合に母・広子さん「正月帰ってきても『練習しないと不安』と言ってやっていた」

スポーツ報知

  • ニュース

2022.9.20(火) 05:40

場内を1周する内海哲也(カメラ・橋口 真)

◆パ・リーグ 西武―楽天(19日・ベルーナドーム)

 今季限りで現役を引退する西武の内海哲也投手兼任コーチ(40)が、19日の楽天戦(ベルーナD)で最後の登板に臨んだ。打者1人限定で先発し、山崎を5球全て直球勝負で二ゴロに打ち取った。登板前には記者会見を行い、「やり切ったという思いでいっぱい」と実感を込めた。巨人、西武での計19年間のプロ生活に別れを告げた左腕に、京都・京田辺市で「お好み焼き鉄板焼 内海」を営む母・広子さん(62)がメッセージを寄せた。

 小さい頃は食が細い子でした。ご飯の前に牛乳を1、2本飲ませて、無理やり食べさせていました。私は仕事があり、土日は保育園代わりにラグビースクールに入れていました。野球を始めたのは小2の時。自分からやりたいと言ってきて。小学生の時は弱小チームで楽しくやっていました。

 2歳ずつ違う男3兄弟の長男。手のかからない優しい子でした。箸は右にしなさい、と言いましたけど、その他は最初から左利き。学校で担任の先生から「直しますか?」と言われましたが、直しませんでした。

 中学時代はコントロールが悪く5、6番手の投手。志望した敦賀気比は野球推薦が終わっていて、塾に通って一般入試で入りました。大きく成長したのは高校時代。本人には「勘違いしないように」と口酸っぱく言っていました。

 巨人入団時の堀内監督には、哲也は一番感謝していると思います。どんなにダメでも使って育ててもらいました。多くの方に支えていただき感謝の気持ちでいっぱいです。

 毎年、正月に帰ってきても「練習しないと不安でしょうがない」と言ってやっていました。先月、「帰るわ」と連絡が来ました。今までそんなことなかったので察しましたが、引退の報告を直接するために京都に帰ってきて食事に連れていってくれました。

 華のない選手ですが、人に恵まれ、19年間もプロ野球の世界にいられて幸せ者です。お疲れさま。長いこと頑張りました。(内海 広子)

関連ニュース

【西武】内海哲也「僕を支えてくれたすべての方々のおかげでここまでプレーすることができました」…引退セレモニーあいさつ全文
【西武】内海哲也が移籍のきっかけとなった炭谷にメッセージ「東京Dで打たれたホームランは忘れません」
【西武】内海哲也が現役最後ラスト登板はオール直球勝負
【西武】渡辺勇太朗投手、内海哲也引退会見で感謝の手紙を朗読「4年間本当にありがとうございました]
【西武】内海哲也投手兼任コーチ引退会見 全一問一答「ライバルは自分自身…自分の気持ちに負けないように常に戦っていた」

記事提供:

スポーツ報知