【オリックス】宗佑磨が涙のサヨナラ打「年齢を経るにつれて泣きやすくなって」ソフトバンクとゲーム差「0」

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2022.9.20(火) 06:00

延長10回2死満塁、サヨナラとなる中前適時打を放った宗佑磨(6)は、ナインから手荒い祝福を受ける(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス6X―5ソフトバンク=延長10回=(19日・京セラドーム大阪)

 オリックスも、宗佑磨内野手(26)も崖っぷちからよみがえった。延長10回2死満塁、レイの155キロを中前へ運び、プロ2度目のサヨナラ打。チーム今季5度目のサヨナラ勝ちを決め、お立ち台で涙目に。「何かちょっと、年齢を経るにつれて泣きやすくなっていて…」と照れた。今季最長4時間47分の死闘に、名誉挽回の一打で決着。首位・ソフトバンクに3連勝し、ゲーム差「0」、勝率1厘差に詰め寄った。

 「良くも悪くも僕の日だな、と。いろんな人に助けられて最後、僕だけ持って行っちゃった感じになりましたけど」。4点リードの4回無死一、三塁で柳田の三ゴロを本塁へ悪送球した。この適時失策から流れを失い、6回に逆転を許した。1点を追う9回無死一、二塁のチャンスではバント失敗。だが、“戦犯”寸前から殊勲者に。昨年10月12日のロッテ戦(京セラD)でも同点2ランを放った後、ベンチで涙が止まらなかった感激屋は、ベンチ前で中嶋監督と抱き合うと、みるみる目を潤ませていった。

 9回は宗のバント失敗の後、中川圭が三振で2死。敗れれば、2ゲーム差に後退し、優勝が遠のく。その危機を、吉田正が救った。守護神・モイネロから右前へ。「駆け引きしていかないと。ちょっとイメージはしていました」と初球のスライダーを逃さず、起死回生の同点打とした。

 試合前、プロボディービルダーの横川尚隆が始球式。名前が1文字かぶる正尚は、ベンチで同じマッチョマンの剛速球を笑顔で見つめた。初回の19号2ランを含む3安打4打点。「これで並びましたから。早く勝ってプレッシャーをかけられるように」と優勝を意識した。

 台風が接近し、関西の一部鉄道は夕方から運転休止。「帰れなくなるで…」と中嶋監督はファンを心配しつつ、最後に劇勝で喜ばせた。ソフトバンクとの今季最終戦は、両軍計44人が出場した大総力戦。「3つ何とか取って、挑戦権というか、始まりぐらいの感じですかね」。逆転連覇へ、残り6試合。勢いはオリックスにある。(長田 亨)

 〇…プロボディービルダーの横川尚隆(28)がオリックス―ソフトバンク戦(京セラD)の特別始球式に登場した。マウンド付近でユニホームを脱ぎ、ボディービルダーパンツ一枚の姿で、圧倒的な筋肉美を披露。「スーパーマッチョボールを投げます!」と意気込んでいたが、132キロのボールは大暴投に。それでも見事な筋肉で両軍ベンチ、スタンドを盛り上げた。

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