「総力戦?当然」オリックスが逆転Vに望みを繋ぐソフトバンク戦2連勝!

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2022.9.18(日) 20:00

ソフトバンクに連勝したオリックス (C) Kyodo News

◆ 「これからのゲームが大事」

 2位・オリックスがホームで首位・ソフトバンクに2-0で勝利。

 2連勝で早々にカード勝ち越しを決め、首位との差を1ゲームに縮めている。




 先発の宮城大弥が序盤の3イニングをパーフェクトに封じ込めると、打線は3回裏にソフトバンクのエース・千賀滉大を攻め、二死三塁から福田周平が適時打。先制点を挙げる。

 さらに4回にも四球と吉田正尚の安打で一・三塁のチャンスをつくり、頓宮裕真が犠飛で加点。2-0とリードを広げた。

 宮城は初の中5日登板も考慮してか、5回・90球で降板。被安打1、与四死が2つ、5奪三振で無失点と試合を作り、6回からは継投策へ入る。



 この日の試合前、平野佳寿が「特例2022」で抹消となった中、宇田川優希から山﨑颯一郎とつなぎ、8回は阿部翔太、9回はジェイコブ・ワゲスパックへ。5投手による完封リレーで2-0の逃げ切り勝ち。2連勝とした。

 11勝目を挙げた宮城は、「しっかり先頭打者を打ち取る気持ちで入りました。緊張感もあって力んでしまった部分もありましたが、ボール球が多くなってしまったところや、死球を当ててしまったことは反省しないといけない」とコメント。

 「本当は先発投手としてもう少し長いイニングを投げられるようなピッチングがしたかったですが、それでもなんとか無失点で投げられたところは良かったと思います」と振り返った。


 前日のヒーローインタビューにて、エース・山本由伸が「宮城はやってくれる男だと思いますので、明日の朝しっかりとプレッシャーを掛けておきます!」と宣言していたが、実はそれは冗談ではなかったという。

 この日の朝に「勝たなきゃヤバいぞ」とプレッシャーをかけられたことを明かしつつ、「良い緊張感を持てたので感謝したい」と、むしろ先輩には感謝の意を述べた。


 中嶋聡監督も「よく頑張ったと思います」と宮城の投球を評価。5回で降板となったことについては、「まぁちょうどぐらいかな」と話している。

 守護神の平野が離脱となった中、奮闘した中継ぎ陣についても「シーズンを通して全員元気というのはない。そういう中で頑張ってくれたと思う」と労いの言葉を贈った。


 また、この日再昇格して即スタメン起用となった福田については、「いろいろな意味で気分転換じゃないですが、良い充電期間ととってくれたら」と前向きな抹消だったとのこと。

 泣いても笑っても残すは7試合。「本当にこれからのゲームが大事になってくる。それをみんなが理解しているので、本当によく頑張ってくれたと思います」と、最後まで負けられない戦いが続く中、その覚悟をチーム全体で共有することができている。

 最後に“明日も総力戦に?”と問われると、「当然やん!」と即答。指揮官の受け答えから、連覇に向けた力強い決意を感じた。


取材・文=どら増田




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