◆パ・リーグ　ソフトバンク１―４西武（４日・福岡ＰａｙＰａｙドーム）

　混パの上位３チームがゲーム差なしで並んだ。首位ソフトバンクに１差でつけていた２位西武は、外崎修汰内野手（２９）が７回に決勝の１１号２ランを放つなどソフトバンクのエース・千賀滉大投手（２９）を攻略。１００試合を消化して３チームがゲーム差なしで並ぶのは２０１０年以来、３例目の珍事。優勝争いは先の見えない大接戦となっている。

　外崎の狙いにぶれはなかった。７回１死二塁。千賀の真ん中低めのフォークをすくい上げ左翼席へ運んだ。「久しぶりに自分らしい食らいついていく打撃ができました」と先制の１１号２ランを笑顔で振り返った。

　前日３日まで１３打席連続無安打で、試合前の打撃練習でも試行錯誤。投球を追いかけて前かがみになる悪癖が出ないように「（体が）１本の線でつられているような感じでしっかり立つということをイメージしています」とフォームをチェックし、一発につなげた。

　首位攻防３連戦の初戦、２戦目を落としたがベンチは暗くない。本塁打を放った直後、森に体を触られた。「運気を吸い取る感じで触ってきたのでやめてくれと」と笑ったが、そのおかげか森は４点目となる右前適時打を放った。Ｖ争いについて外崎は「なかなか味わえる緊張感じゃない。いい方向に考えてやるようにしています」。重圧を楽しみながら、３年ぶりの優勝へ向かっていく。（秋本　正己）

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