【楽天】島内宏明が6年ぶりの満塁ホームラン 逆転Vへ首位西武と3・5差

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2022.9.2(金) 06:30

4回無死、島内が勝ち越し満塁本塁打を放つ(カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 楽天11―8オリックス(1日・楽天生命パーク)

 4位の楽天は島内宏明外野手(32)の満塁弾などで3位・オリックスに勝利した。

 完璧に捉えた。島内が放った打球は猛列な勢いで右中間席中段に吸い込まれた。スタンドから湧いた歓声を一身に浴びた背番号35は、バットを右手に持ったまま走り始めると一塁付近でようやく地面に置いた。「打った瞬間、いったと思いました。問題はバットをどこまで持っていくかということでした」とベンチで横にいた田中和に自身の感想を“代弁”させてニヤリと笑った。

 4―5の4回。1点を奪い同点とし、なおも無死満塁の絶好機で勝負強さを発揮した。村西の直球を仕留める決勝の14号満塁弾。16年8月6日の西武戦(コボスタ)以来6年ぶり、2本目のグランドスラムに「ここ最近では一番感触がよかった」と納得の表情。負ければCS進出が遠のく正念場で仕事を果たし、勝利の余韻に酔いしれた。

 2回の左前打、6回には右前打を放ち今季12度目の猛打賞をマーク。138安打は2位の日本ハム・松本に17本差をつけ、ヤクルト・村上よりも多いセパ最多。昨年の打点王に続き、2年連続のタイトルで石井監督から「高級スーツ」の“ご褒美”ゲットも見えてきたが、「あんまり狙ってないですけど、あと10試合くらいでどうなるか。一試合、一試合、1本でも多く打ちたい。四球でもいいのでしっかり塁に出られるようにしたい」と“つなぎの4番”としての自覚を口にした。

 スイープを阻止し、3位オリックスとは1・5差。試合のなかった首位西武とは3・5差に詰め寄った。逆転Vの灯火(ともしび)はまだ消さない。(長井 毅)

 ◆大群襲来で試合中断 〇…9回の守備が始まる直前に外野方向からグラウンド内に10数羽の小鳥の群れが飛来した。内野付近にも現れ、再三にわたって低空飛行を繰り返して審判がプレーを止める場面も。8月30日の同戦では試合中に蛾(が)が大量に飛び回っていた。石井監督は「うちの球場は動物園なんですかね? いろんなのが出てくる。スカンクが出ないことを祈ります」と苦笑いだった。

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