【日本ハム】松本剛、今季34度目マルチで打率・352…球団右打者初首位打者へ「1打席1打席、大切に」
スポーツ報知
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2022.9.1(木) 06:30
◆パ・リーグ 西武2―4日本ハム(31日・ベルーナドーム)
内角へ沈む変化球にやや抜かれながらも、日本ハム・松本剛外野手(29)は振り切ったバットの先で引っかけた。はじき返された打球が、三塁ライン上を鋭く破る。初回1死一、二塁、フルカウントからスタートを切っていた走者2人が生還する先制の2点適時二塁打。「泥臭く自分らしいヒットになってくれた」と笑った。
故障の影響を感じさせないパフォーマンスは、“秘密兵器”に支えられる。7月の左膝骨折から8月16日に1軍復帰。この日、スライディング練習を再開したが、いまだ守備には就いていないように万全ではない。その左膝を守っているのは、約5000円で購入したという膝ガード。本来は肘用だが、型取りできるタイプで膝で型取りして作成。30日の試合中に自打球が左膝に当たったが「危なかったですよ。今は完全にガードしているので。Amazonに感謝です。届くのが速いので(笑い)」と笑った。
探究心が好調を支えている。試合前に西武・山川と野球談議。「深く考えているけど、シンプルに立っている。うまくいかないときの引き出しが増えた」。復帰後も13試合で40打数13安打、打率3割2分5厘。開幕5試合が経過して以降、1度も3割4分を下回らない。タイプが全く異なる選手の考えも積極的に吸収することで、不調の波を最小限に抑えている。
7回には1点を勝ち越した直後の2死二塁から、ダメ押しの左前適時打。今季34度目のマルチ安打で打率を3割5分2厘とした。これまで規定打席に1度しか到達したことがない男が、球団では07年稲葉篤紀以来15年ぶり、右打者では初の首位打者へ独走中。「そこを目指してやっているのが実際のところ。取れるように1打席1打席、大切にやっていきたい」。開幕戦でビッグボスに4番を任された男が、初タイトルへ最後まで走り続ける。(山口 泰史)
◆松本 剛(まつもと・ごう)1993年8月11日、埼玉・川口市生まれ。29歳。青木中時代は川口シニアに所属。帝京高では1年夏から遊撃のレギュラーとして甲子園に出場し、2年春、3年夏にも出場。2011年ドラフト2位で日本ハム入団。13年1軍初出場。昨季は47試合に出場し打率2割6分1厘。180センチ、81キロ。右投右打。年俸2050万円。
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