【オリックス】西村凌 今季初安打が逆転V打

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2022.8.31(水) 06:00

9回2死一、二塁、右中間に逆転の2点適時二塁打を放つ西村凌。ぬかるんだ地面に足を取られ、バランスを崩す(カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 楽天3―4オリックス(30日・楽天生命パーク)

 オリックス・西村凌外野手(26)の今季初安打が値千金の逆転打となった。

 1点を追う9回2死一、二塁、守護神・松井の甘く入ったフォークを捉えた。打ち終えた西村は、雨でぬかるんだ足元に左足を滑らせて態勢が崩れたが、打球は右中間に伸びた。「何としても次につないでやるぞって気持ちで何とか1本出て良かった」。劇的な2点二塁打。あと1アウトで4位転落という危機を救った。

 7月20日以来の1軍昇格で、即スタメンに抜てき。外野手は杉本が左太もも裏筋損傷で離脱というチーム状況の中、監督代行を務める水本ヘッドコーチは「外野手をやりくりしている中で、西村の名前が挙がった。思い切ってやってみようと。最後の最後にやってくれた。本当にすごくよかった」とたたえた。

 この日は3打席無安打と結果が残せない中で回ってきた9回の打席。小谷野野手総合兼打撃コーチから「思い切ってやってこいよ。小細工なしで、自分がやっていることを出せばいいから」と“金言”を授かった。「気持ちが楽に入れた。(小谷野)栄一さんに感謝したい」と頭を下げた。

 昨年12月に両足関節鏡視下三角骨摘出手術を経験。思う様に動けない中でウェートトレに力を入れ、パワーアップを図った。「その日一日、一打席が全て」と一瞬一瞬に全力をかける5年目、26歳が存在感を見せつけた。

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